※本記事は広告・PRを含みます。2026年9月26日時点で確認した情報をもとに作成しています(競合のマイクロンの決算説明会の内容は10月1日に追記)。
「SKハイニックス、過去最高益」という見出しが出た日に、株価は1割近く下がっていました。強い会社なのか、それとも株価がもう高すぎるのか。判断に迷っている方もいるのではないでしょうか。
先に結論:業績とHBMでの地位は強いままですが、株価は「予想との差」で大きく動く段階にあります。決算の数字だけでなく、市場の期待とどれだけずれたかもあわせて見ると、値動きの理由がつかみやすくなります。
この記事の答え
SKハイニックスはHBMで世界1位を保ち、2026年4〜6月期は過去最高益でした。一方でシェアは縮み、株価は予想との差で大きく動くため、値動きの大きさを前提に見る銘柄です。
- 4〜6月期:売上79.3兆ウォン・営業利益60.5兆ウォン(営業利益率76%)
- HBMシェア:50%で1位。前年同期の64%から下がり、サムスンが33%まで上昇(Counterpoint調べ)
- 株価:186万2,000ウォン(2026年9月23日終値)で1年前の約5.3倍。アナリスト38人の平均目標は318万ウォン
SKハイニックスは、どんな会社でしょうか
韓国のメモリ半導体メーカーです。DRAM・NAND(作業用と保存用のメモリ)に加えて、AI向けの高速メモリ「HBM」を作っています。HBMはGPUのすぐ隣に積まれる部品で、この分野で1位のため「メモリのNVIDIA」と呼ばれることもあります。仕組みはHBMとは?で解説しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | SK hynix Inc. |
| 上場 | 韓国KOSPI(000660)、米ナスダック(ADR「SKHY」・2026年7月10日上場、1枚=普通株の10分の1/目論見書) |
| 主な製品 | DRAM、NAND、HBM |
| 時価総額 | 1,357兆ウォン(2026年9月23日時点/stockanalysis.com) |
売上の大半をメモリが占めるため、AI向けメモリの好不況がそのまま業績と株価に出る会社です。
直近決算:4〜6月期は過去最高でも、株価は下がりました
2026年7月29日に発表された4〜6月期は、売上・営業利益ともに四半期として過去最高でした(SKハイニックス公式)。
| 四半期 | 売上 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2025年4〜6月期 | 22兆2,320億ウォン | 9兆2,129億ウォン | 41% |
| 2026年1〜3月期 | 52兆5,763億ウォン | 37兆6,103億ウォン | 72% |
| 2026年4〜6月期 | 79兆3,187億ウォン | 60兆5,426億ウォン | 76% |
出典:SK hynix Announces 2Q26 Financial Results(2026年7月29日)。利益率は当サイト計算。

前年同期と比べて売上は3.6倍、営業利益は6.6倍です。会社はHBM4の量産出荷を4〜6月期に始め、下期に増やす計画です。純利益は93兆9,226億ウォンで、売上を上回りました。これは、投資資産の売却・評価益約63兆ウォンが含まれているためです(Investing.comの決算資料要約)。
ただ、売上・営業利益とも市場予想(売上84兆ウォン・営業利益64兆ウォン)には届きませんでした。株価は一時15%下げ、終値では9.6%安です。アナリストは、HBM4の出荷が想定を下回ったことを理由に挙げています(CNBC)。
HBMシェア:1位は守っていますが、差は縮んでいます
| 会社 | 2025年4〜6月期 | 2026年1〜3月期 | 2026年4〜6月期 |
|---|---|---|---|
| SKハイニックス | 64% | 記事に記載なし | 50% |
| サムスン電子 | 記事に記載なし | 21% | 33% |
| マイクロン | 記事に記載なし | 記事に記載なし | 18% |
HBMの売上ベースのシェア。出典:Counterpoint Research(The Asia Business Daily 2026年9月3日)。合計が100%にならないのは四捨五入のため。

SKハイニックスは半分を握る1位ですが、1年で14ポイント下がりました。サムスンは、1〜3月期の21%から12ポイント伸ばしています(Counterpoint調べ)。いまのHBMの売上は、大半が第5世代のHBM3Eです。次のHBM4で誰が多く出荷できるかが、これからの焦点になります。3社の比較はSamsung vs SK Hynix vs Micronにまとめています。
競合のマイクロンは2026年9月30日の決算説明会で、2027年分のHBM供給量の大部分について、前年より大幅に高い価格で契約を終えたと説明しました(マイクロンの説明会の原稿)。原稿に、HBMのシェアの数字は載っていません。同じような値上がりや契約の積み上がりがSKハイニックスにもあるかどうかは、7〜9月期の決算で確かめたい点です。
株価の動き:ADR上場後は130万〜210万ウォンの間で上下しています
| 日付 | 終値(ウォン) | 出来事 |
|---|---|---|
| 2026年7月15日 | 2,082,000 | 7月14日以降の最高値 |
| 2026年7月29日 | 1,401,000 | 4〜6月期決算の発表日(前日比9.6%安) |
| 2026年7月30日 | 1,322,000 | 7月14日以降の最安値 |
| 2026年9月23日 | 1,862,000 | 直近の終値 |
出典:stockanalysis.com の株価履歴(2026年9月26日確認)。

2か月あまりの間に、高値から安値まで約37%下げ、そこから約4割戻しました。1年で見ると約5.3倍です(52週の騰落率 +430%)。上がる力も下がる力も大きい銘柄だと分かります。急落の背景は、半導体・メモリ株はなぜ暴落した?で解説しています。
割高か割安か:PERと目標株価はこう読みます
| 指標 | 数値 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| PER(実績) | 8.2倍 | 一時的な投資利益で純利益がふくらんでいる |
| PER(予想) | 4.6倍 | アナリスト予想の利益が前提 |
| 目標株価の平均 | 3,184,025ウォン | 38人の予想。いちばん低い予想は1,535,000ウォン、高い予想は5,300,000ウォン |
2026年9月23日の株価ベース。出典:stockanalysis.com 統計、同 予想(S&P Global集計)。
数字だけなら、割安に見えます。ただ、メモリ株は利益が大きい時期ほど、PER(株価が1株あたりの利益の何倍かを見る指標)が低く見えやすいと言われます。目標株価は「予想の平均」で、最も低い予想は今の株価を約18%下回ります。これだけ幅があるので、見通しは割れていると受け止めるのが自然です。
リスク:何が起きると株価が下がるのか
| リスク | 中身 |
|---|---|
| メモリの好不況 | メモリ価格が下がる局面では、利益が大きく減る |
| シェアの低下 | サムスンが1年でシェアを伸ばしており、HBM4で差が縮む可能性 |
| 予想との差 | 4〜6月期のように、過去最高でも予想に届かなければ売られる |
| 為替 | 円で見た価値はウォン(本体)やドル(ADR)の動きでも変わる |
| 地政学 | 朝鮮半島の情勢で韓国株全体が下がることがある |
どれも会社の努力だけでは避けられないリスクです。メモリ株全体のリスクは、メモリ株の暴落リスク5選にまとめています。
次に見る日:7〜9月期の決算
7〜9月期の発表日は、9月26日時点で公式サイトにまだ告知がありません。前年の7〜9月期は、10月29日に発表されました。発表の日は、次の3点を見ると株価の反応を読みやすくなります。
- 売上・営業利益が、市場予想を上回ったか
- HBM4の出荷が、計画どおり増えたか
- HBMのシェアを、サムスンにさらに奪われていないか
発表日が公式サイトに載ったら、予定に書き込み、当日は上の項目を順に確かめるだけでも十分です。

日本から買うには(手順は別記事で)
いちばん手軽なのは、いつもの米国株口座でADR「SKHY」を買う方法で、1枚約3万円からです。韓国の本体株(000660)は、SBI証券の韓国株口座で1株約22万円からです。金額はいずれも、9月下旬の株価・為替で当サイトが試算しました。証券会社ごとの違い、NISA、手数料はSKハイニックス株の買い方【日本版】にまとめました。
NISAで買うなら、公式告知でSKHYを成長投資枠の対象と明記している松井証券が合います。米ドルと円の両替手数料も無料です。
松井証券(米国株口座・ADR「SKHY」はNISA成長投資枠の対象)
SKHYは新NISA成長投資枠の対象(松井証券公式・2026年9月26日確認)。米国株の手数料は約定代金×0.495%(税込・上限22米ドル)、NISA口座なら0円。取引通貨「円」の発注は25銭/米ドル。※広告・PR
米国のメモリ株(マイクロンなど)と一緒に持ちたい方には、DMM株も合います。NISAなら米国株の手数料が0円で、SKHYも扱っています。1つの口座でSKハイニックスとマイクロンを並べて持てます。
DMM株(米国株口座・ADR「SKHY」/Micron)
米国株の手数料は約定金額×0.495%(税込・上限22米ドル)、NISA口座なら0円。円貨決済・為替取引は1ドルあたり25銭(片道)(DMM株公式・2026年9月26日確認)。※広告・PR
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筆者(island-name)は自分の資金で株式投資をしている個人投資家です。本記事は特定銘柄の売買をすすめるものではありません。目標株価は第三者の予想で、将来の株価を保証しません。投資の判断はご自身でお願いします。

