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東京エレクトロンとアドバンテストの違いとは?強み・業績・買い方を比較【2026年版】

中央のウエハーに向かって、左から加工の装置、右から検査のレンズと針が線でつながる対比のアイキャッチ 投資・資産運用
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東京エレクトロンとアドバンテストは、何が違うのでしょうか。2026年4〜6月期はどちらも大幅な増益で、アドバンテストは通期見通しを営業利益8,460億円へ引き上げました。この記事では、製造装置と検査装置という役割の差と、どちらが自分に向くかを整理します。

【2026年7月29〜30日更新】両社とも2026年4〜6月期の決算を発表しました

どちらも大幅な増収増益でした。ただし、伸び方が違います。

2026年4〜6月期 売上高 営業利益 純利益
東京エレクトロン7,323億円
+33.3%
2,114億円
+46.1%
1,643億円
+39.5%
アドバンテスト
通期見通しを上方修正
通期 1兆7,140億円
(従来1兆4,200億円)
通期 8,460億円
(従来6,275億円・+34.8%)
通期 6,600億円
(従来4,655億円)

🔑 今回いちばんの違いは、アドバンテストが通期の見通しそのものを引き上げたことです。営業利益の見通しは6,275億円→8,460億円へ、34.8%の上乗せです。会社が挙げた理由は、「推論用AI半導体向けのテスト需要が、4月時点の想定を大きく上回る」ことでした。AIが「学習」から「実際に使う(推論)」段階へ進み、その分だけチップの検査が増えている、という話です。

一方の東京エレクトロンは、4〜9月の中間期で売上1兆6,200億円・営業利益4,580億円を見込んでいます。通期の見通しは、まだ出していません(中間決算の発表時に開示予定)。前の年の同じ時期は減収減益だったので、そこからの反転がはっきり出た形です。

出所:東京エレクトロン「2027年3月期 第1四半期決算短信」2026年7月30日/アドバンテスト「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」2026年7月29日。アドバンテストの数値は通期見通しであり、第1四半期の実績ではありません。

※本記事は広告・PRを含みます。数字は本文・各表に記した時点のものです(決算は2026年7月発表分、時価総額は2026年4月時点)。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任でお願いします。

先に結論:東京エレクトロンは半導体を作る製造装置、アドバンテストはできたチップを確かめる検査装置のメーカーです。どちらもメモリ価格の上下を直接受けにくい一方、半導体の設備投資の波は受けます。この違いを頭に置くと、2社の強みが比べやすくなります。

半導体装置株が注目される理由

「つるはし戦略」という投資の格言があります。ゴールドラッシュで最も確実に儲けたのは、金を掘る人ではなく、つるはしを売った人だった、という教訓です。

半導体業界でも、同じことが言えます。メモリメーカーの業績は、DRAMやNANDの価格に大きく左右されます。一方で半導体製造装置メーカーは、メモリかロジックかを問わず、半導体の設備投資が増えれば売上が伸びる仕組みです。

2026年現在、AI需要が急激に伸び、HBM・先端DRAM・先端ロジックの製造能力を広げることが急がれています。そのため、半導体装置への設備投資は過去最高の水準に達しています。その中で、日本を代表する2社が東京エレクトロンとアドバンテストです。

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東京エレクトロンの強みと業績

東京エレクトロン(TEL、銘柄コード:8035)は、半導体製造装置の売上高で世界第4位(日本企業では1位)の企業です。

項目 詳細
銘柄コード 8035(東証プライム)
主力製品 コータ/デベロッパ、エッチング装置、成膜装置
世界シェア 半導体製造装置で世界4位
主要顧客 TSMC、Samsung、SK Hynix、Intel等
時価総額 約15兆円(2026年4月時点)

東京エレクトロンの強み

  • コータ/デベロッパで世界シェア約90% — フォトリソグラフィ工程の重要な装置で、大きなシェアを持っています(2025年暦年で91%・会社調べ、シェアードリサーチ)
  • メモリ・ロジック両方に供給 — 顧客の幅が広く、特定の分野に頼りすぎていません
  • 高い営業利益率 — 付加価値の高い装置ビジネスで、2026年4〜6月期の営業利益率は約29%です(表の営業利益2,114億円÷売上高7,323億円)
  • HBM製造にエッチング・成膜装置が必須 — HBMを3Dに積み重ねる工程で、同社の装置が欠かせません

アドバンテストの強みと業績

アドバンテスト(銘柄コード:6857)は、半導体テスト装置(テスタ)で世界シェア1位の企業です。

項目 詳細
銘柄コード 6857(東証プライム)
主力製品 半導体テストシステム(テスタ)
世界シェア 半導体テスタで世界1位(約50%超)
主要顧客 NVIDIAサプライチェーン、AI半導体メーカー全般
時価総額 約7兆円(2026年4月時点)

アドバンテストの強み

  • AI半導体のテスト需要がボトルネック — HBMやAI用GPUの品質テストに、同社のテスタが欠かせません
  • テスト時間の増大がそのまま売上に — AI半導体は従来品より複雑で、テストに長い時間がかかります
  • HBMのテストに特化したソリューション — 何層にも積み重ねたメモリのテストで、独自の技術を持っています
  • 高い収益性と株主還元 — 通期見通しの営業利益率は約49%で(営業利益8,460億円÷売上高1兆7,140億円・会社見通し)、自社株買いにも積極的です

両社がHBM製造に欠かせない理由

HBMを作る工程では、東京エレクトロンとアドバンテストの装置が欠かせません。

HBM製造における2社の役割:

  • 東京エレクトロン:DRAMダイの製造(エッチング・成膜)や、TSV(シリコン貫通ビア)の加工に使う装置を供給しています
  • アドバンテスト:積み重ねる前の各DRAMダイのテスト(KGD:Known Good Die検査)と、積み重ねた後の最終テストに使う装置を供給しています

HBMは、12段〜16段のDRAMダイを積み重ねて作ります。1段でも不良品があると、製品全体が不良になってしまいます。そのため、積み重ねる前の各ダイを正確にテストすることがとても重要で、アドバンテストのテスタへの需要が急に増えています。

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HBMテスタで世界シェア1位のアドバンテスト(6857)、製造装置の東京エレクトロン(8035)。どちらも東証プライム上場の日本株で手軽に購入できます。

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2社の株を買う方法

東京エレクトロン(8035)とアドバンテスト(6857)は、どちらも東証プライム上場の日本株です。外国株の口座はいらず、国内のネット証券で買えます。

注意点:株価の水準が高めです

東京エレクトロンは株価が高い(数万円単位)ため、100株を買うには数百万円が必要です。少額から始めたい場合は、単元未満株(1株から買える仕組み)に対応した証券会社を選ぶとよいでしょう。アドバンテストも、同じように株価が高い水準にあります。

Q&A

Q. 東京エレクトロンとアドバンテストの違いは何ですか?

A. 東京エレクトロンは、半導体を作る工程で使う装置(コータ/デベロッパ、エッチング装置など)のメーカーです。アドバンテストは、できあがった半導体チップをテストする装置のメーカーです。両社は、製造の異なる段階を受け持っています。

Q. 2社の株はどこで買えますか?

A. 東京エレクトロン(8035)もアドバンテスト(6857)も、東証プライム上場の日本株です。松井証券、SBI証券など、国内のネット証券で買えます。

Q. 半導体装置株はメモリ株と比べてリスクは低いですか?

A. 半導体装置株には、メモリ価格の上下の影響を受けにくい面があります。ただし、半導体市場全体の投資の波は受けます。メモリ・ロジック両方の需要から恩恵を受けられる、分散の効果があるのが特徴です。

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まとめ

半導体の製造工程を一本の帯で示し、東京エレクトロンがつくる工程の装置、アドバンテストが調べる工程の装置を担うという役割の違いを対比した図解

東京エレクトロンとアドバンテストは、AI半導体・HBM製造の「つるはし」として、メモリ業界の成長から間接的に恩恵を受ける銘柄です。日本株なので買うときのハードルが低く、メモリ価格の上下を直接受けにくい点が魅力です。

とくに、HBM製造のボトルネックになっているテスト工程を担うアドバンテストと、製造装置の中心を担う東京エレクトロンは、メモリ関連への投資を考えるうえで大事な位置にあると言えるでしょう。

少額から始めたい方は、今お使いの証券会社が単元未満株(1株から)に対応しているかを確かめておくと安心です。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。掲載している情報は、本文・各表に記した時点(2026年4月〜7月)の公開情報・各社IR資料をもとに作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資判断および売買の最終決定はご自身の責任で行ってください。

個人投資家として、自分の資金で売買しています。いまの中心は米国株とS&P500です。2017年に投資信託から始め、2020年に数百万円まで積み上げた資産を、米国株とS&P500を軸にした運用で、2026年までの6年で7倍以上にしました。別に本業を持っているので、決算資料を読むのは平日の夜と週末です。専門家ではありません。決算資料と公式IRを一次情報として自分で読み、自分が判断するために整理したものを、そのまま記事にしています。だから、わからないことは「わからない」と書きます。※これは個人の結果であり、同じ成果を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身でお願いします。

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