光電融合(CPO)関連の米日上場7社と未上場3社について、2026年5月時点の公式IR・決算をもとに「これまでの成長」と「今後の伸びしろ」を一覧にまとめました。数値は各社の公式発表・決算短信・SEC開示から取り、出典URLを末尾に載せています。
※本記事は広告・PRを含みます。2026年5月時点の各社公式IR・決算短信・プレスリリースをもとに作成しています。投資にはリスクが伴います。投資判断は自己責任でお願いします。
「CPO(Co-Packaged Optics、光電融合)関連株が伸びている」と聞いて調べ始めると、いちばんの壁になるのが、「どの銘柄が、どれくらい伸びているのか」がIR資料を1社ずつ開かないとわからないことです。さらに「今後も伸びるのか(伸びしろがあるのか)」を知るには、決算ガイダンスと中期経営計画を突き合わせる必要があります。
本記事では、CPO関連株の全体地図【2026年9月】光インターコネクト日米13社を工程別にで取り上げた企業のうち、米日上場7社と未上場ユニコーン3社(Celestial AIはMarvellが買収済み)の計10社を扱います。直近2〜3年の公式IRと最新決算(2026年5月時点、Marvellは2026年5月27日発表のQ1 FY27実績を反映)を一覧にし、「①現在までの成長度合い」「②今後の伸びしろ」の2軸でまとめました。
CONCLUSION|結論
先に結論:2026年5月時点の決算で「成長度合い」と「伸びしろ」の数字が目立った4社
CPO関連10社の2026年5月時点のIRを比べると、「①既に決算で成長が証明されている」かつ「②今後3〜5年の伸びしろも大きい」の2軸で数字が目立ったのは以下の4社です(投資の推奨ではありません)。詳しい根拠は本文で1社ずつ解説します。
🇺🇸 米国株 #1 ─ 最大成長率
Lumentum (NASDAQ: LITE)
Q3 FY26 売上 YoY +90.1%・NVIDIA $2B戦略投資・OCSバックログ $400M超
🇺🇸 米国株 #2 ─ 通期上方修正
Marvell (NASDAQ: MRVL)
Q1 FY27 売上 +28%・Q2ガイダンス +35%・CEO通期見通し大幅引き上げ・Celestial AI内製化
🇯🇵 日本株 #1 ─ 高値更新中
古河電工 (東証: 5801)
FY27予想 営業利益 +48.8%・2030年ビジョン3.9倍・5/26に52週高値61,050円更新
🇯🇵 日本株 #2 ─ 情報通信セグ急伸
住友電工 (東証: 5802)
情報通信セグメント +46.3%・2028年度光機器1,000億円増産投資・中計2028 売上6兆円目標
▽ 「なぜこの4社か」「他6社はどうなのか」の根拠は以下で1社ずつ解説します
数字が目立つことと、株価が割安かどうかは別の話です。後半のリスクの章も、あわせて読んでみてください。
なぜ今、CPO銘柄の決算をまとめて読む必要があるのか
2026年に入ってからのCPO関連株は、「HBMの次の波」という思惑で買われる段階から、実需が決算数値に表れ始めた段階へと移りつつあります。代表的な出来事を3つ挙げます。
- 2026年3月:NVIDIAがCoherent・Lumentumに各20億ドルのPIPE投資(上場企業への私募での出資)を実施し、両社と多年供給協定を締結しました。1社あたり20億ドルの戦略出資はNVIDIAとしても異例で、CPO/光トランシーバの供給網確保が最優先課題であることを示しました。
- 2026年2月:MarvellがCelestial AIの買収完了(確定32.5億ドル+アーンアウト最大22.5億ドル=最大55億ドル)。CPO技術を内製化し、独自のPhotonic Fabricでスケールアップ接続に踏み込みました。
- NTTのPEC-2光電融合スイッチが2026年度Q4に商用サンプル提供予定です。Broadcom・Accton・新光電気工業との協業体制で、消費電力50%削減・102.4Tbpsの本命製品が量産フェーズへ。
「思惑」が「実需」に変わる局面では、銘柄ごとの差がはっきりしてきます。決算スコアカードで、各社の数字を並べて比べてみましょう。
📊 CPO関連 10社 一覧スコアカード(2026年5月時点)
| 分類 | 銘柄 | 直近FY売上 | YoY成長率 | 次期会社予想 | 伸びしろ★ |
|---|---|---|---|---|---|
| 米国 | Coherent (COHR) | $5.81B (FY25) | +23% | FY26想定 約$7.06B (+21%) | ★★★★☆ |
| 米国 | Lumentum (LITE) | $1.65B (FY25) | +21% | FY26想定 約$2.99B (+82%) | ★★★★★ |
| 米国 | Marvell (MRVL) | $8.20B (FY26) | +42% / Q1 FY27 +28%🆕 | Q2 FY27 ガイダンス +35% / CEO通期見通し大幅引き上げ | ★★★★★ |
| 日本 | 古河電工 (5801) | ¥1兆3,075億 (FY26/3) | +8.8% (営業利益+35.7%) | FY27/3予想 営業利益950億 (+48.8%) | ★★★★★ |
| 日本 | 住友電工 (5802) | ¥5兆1,101億 (FY26/3) | +9.2% (営業利益+30.4%) | 情報通信セグ +46.3% | ★★★★★ |
| 日本 | 浜松ホトニクス (6965) | ¥2,121億 (FY25/9) | +4.0% | FY26/9予想 営業利益200億 (+23.7%) 上方修正 | ★★★★☆ |
| 日本 | NTT (9432) | ¥14兆4,091億 (FY26/3) | +5.1% | PEC-2 商用サンプル 2026年度Q4 | ★★★★☆ |
| 未上場 | Lightmatter | 非開示 | — | 評価額44億ドル (累計調達8.5億) | ★★★★☆ |
| 未上場 | Ayar Labs | 非開示 | — | 評価額37.5億ドル (累計調達8.7億) | ★★★★★ |
| 買収済 | Celestial AI | Marvell傘下 | — | FY28 H2から収益認識・FY29 Q4に$1Bランレート目標 | ★★★★☆ |
🇺🇸 米国上場3社の決算スコアカード
Coherent (NYSE: COHR)|光トランシーバ世界シェア25%、NVIDIAが20億ドル戦略投資
FY24に一度マイナス成長→FY25から再加速で過去最高更新。NVIDIA $2B投資が大きな材料です。800G/1.6Tトランシーバ量産で2026〜2027年の主役。ただし、PERは高い水準です。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2022 売上 | $3.32B (+6.8%) | 公式IR / SEC開示 |
| FY2023 売上 | $5.16B (+55.6%) ※II-VI合併効果 | |
| FY2024 売上 | $4.71B (-8.8%) ※光通信需要低迷期 | |
| FY2025 売上 | $5.81B (+23.4%) ※過去最高 | |
| Q3 FY26 (2026年3月期) 売上 | $1.81B (YoY +21%) | 2026/5/6発表 |
| Q3 FY26 GAAP粗利率 | 37.7% | 同上 |
| Q4 FY26 ガイダンス | 売上$1.91〜2.05B / Non-GAAP粗利率39〜41% | 同上 |
| 株価 (2026/5/26) | $380.13 (52週: $73.66〜$413.00) | stockanalysis.com |
| 時価総額 | $73.9B | 同上 |
| PER (trailing / forward) | 約180倍 / 約51倍 ※2026年5月下旬時点 | 同上 |
| 配当 | なし | — |
① 現在までの成長度合い:FY2023はII-VI合併効果で売上が急増(+55.6%)したものの、その反動で2024年は光通信需要低迷もあって-8.8%と一時マイナスに沈みました。しかしFY2025から再加速し、+23.4%で過去最高。Q3 FY26は売上$1.81B(YoY +21%)、データセンター&コミュニケーション売上$1.4B(YoY +37%)と、AI需要を取り込んだ二桁成長を維持しています。粗利率もQ1 FY25の34.1%からQ3 FY26の37.7%へ3.6pt改善。
② 今後の伸びしろ:最大の材料は2026年3月にNVIDIAが$2.0Bを$256.80/株でプライベートプレースメント投資し、今後10年の供給協定を締結したこと。CoherentはInPウェハー容量を予定より前倒しで2倍化中で、CPO市場機会を$15B超と試算しています。1.6Tトランシーバが「予想より早く」量産入りし、CY2026後半〜CY2027の主要成長ドライバーに。FY26通期は累計$5.08B+Q4ガイダンス中値$1.98B=約$7.06B(YoY +21%)見込みです。
Lumentum (NASDAQ: LITE)|YoY +90%の超急成長、OCSバックログ0M超
直近四半期の売上が前年同期比+90.1%と、四半期の数字を載せた米国3社で最も高い(2026年5月時点)。Q3 FY26 売上 YoY +90%、粗利率も大幅改善。NVIDIA $2B投資+OCSバックログ$400M超で、複数年にわたる業績拡大が見込まれています。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2022 売上 | $1.71B (-1.7%) | 公式IR / SEC開示 |
| FY2023 売上 | $1.77B (+3.2%) | |
| FY2024 売上 | $1.36B (-23.1%) ※テレコム需要急落 | |
| FY2025 売上 | $1.65B (+21.0%) | |
| Q3 FY26 売上 | $808.4M (YoY +90.1%) ※過去最高 | 2026/5発表 |
| Q3 FY26 GAAP粗利率 | 44.2% (YoY +540bps・Non-GAAP 47.9%) | |
| Q4 FY26 ガイダンス | 売上$960M〜$1.01B / Non-GAAP営業利益率35〜36% | |
| 株価 (2026/5/26) | $953.00 (52週: $71.04〜$1,085.68) | stockanalysis.com |
| 時価総額 | $73.7B | 同上 |
| PER (trailing / forward) | 180.0倍 / 59.8倍 | 同上 |
| 配当 | なし | — |
① 現在までの成長度合い:2024年に売上-23%まで落ち込んでいたLumentumは、わずか2年で大きく姿を変えました。直近8四半期の売上推移は$308M→$337M→$402M→$425M→$481M→$534M→$666M→$808Mと加速度的拡大。Q3 FY26のYoY +90.1%・GAAP粗利率44.2%(YoY +540bps、Non-GAAP 47.9%)は過去最高です。テレコム不況からの回復というより、AIデータセンター需要による新しい成長の段階に入ったことがうかがえます。
② 今後の伸びしろ:大きな材料は2026年3月にNVIDIAが$2.0Bを投資し、米国内ウェハーファブ建設用の資金援助+数十億ドル規模の購入コミットメントを確約したことです。OCS(光回路スイッチ)バックログは$400M超に到達し、2027年に年率$1B超のOCS売上を目標にしています。CPO向けEMLレーザーは2026年下半期から本格ランプ予定です。FY26 Q1-Q3累計$2.008B+Q4ガイダンス中値$985M=FY26通期想定$2.99B(YoY +82%)です。BofAはFY27 EPS$22への引き上げを発表しました。
Marvell Technology (NASDAQ: MRVL)|Celestial AI買収で「CPOを超える」次世代へ
Q1 FY27実績がガイダンス超過、Q2見通し+35%・通期見通しも大幅上方修正。Celestial AI内製化でCPOを超える次世代アーキテクチャを取り込み済み。FY27 $11B / FY28 $15B のロードマップが示されており、中長期の見通しを立てやすい銘柄です。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2023 売上 | $5.92B (+32.7%) | 公式IR / SEC開示 |
| FY2024 売上 | $5.51B (-7.0%) ※在庫調整局面 | |
| FY2025 売上 | $5.77B (+4.7%) | |
| FY2026 売上 | $8.20B (+42.1%) ※過去最高 | |
| Q1 FY27 売上 (2026/5/27実績) 🆕 | $2.418B (YoY +28%、ガイダンス中値$2.40Bを$18M超過) | Marvell Q1 FY27プレスリリース (2026/5/27) |
| Q1 FY27 GAAP粗利率 / Non-GAAP粗利率 | 52.1% / 58.9% | |
| Q1 FY27 Non-GAAP EPS | $0.80 (コンセンサス$0.75を6.67%上回り) | |
| Q1 FY27 Data Center売上 | $1.832B (YoY +27%、全体の76%) | |
| Q1 FY27 Communications & Other売上 | $585.1M (YoY +29%) | |
| Q2 FY27 ガイダンス (2026/5/27発表) 🆕 | 売上$2.700B (±5%、YoY +35%・QoQ +12%) / Non-GAAP粗利率58.25〜59.25% / Non-GAAP EPS $0.93±$0.05 | 同上 |
| FY27/FY28 通期見通し | CEO「significantly raising」明言 (具体数値は次回更新で) | 同上 |
| 株価 (2026/5/27終値) | $198.70 (-4.59% ※決算反応は控えめ) | stockanalysis.com |
| 52週レンジ | $58.61〜$218.26 | 同上 |
| 時価総額 | $173.75B | 同上 |
| PER (trailing / forward) | 約68.6倍 / 約47.2倍 ※2026年5月27日終値 | 同上 |
| 配当利回り / Q1自社株買い | 0.12% (年$0.24/株) / $200M (Q1) + 配当$53.8M (Q1) | 同上 |
① 現在までの成長度合い:FY2024の-7%から、FY2025 +4.7%→FY2026 +42.1%へと急加速しました。FY2026の売上$8.20Bは過去最高で、FY2026第4四半期にはデータセンター売上が全体の74%($1.65B)を占めるAI主導構造に完全移行しました。さらに2026年5月27日発表のQ1 FY27実績で売上$2.418B(YoY +28%)・データセンター売上$1.832B(YoY +27%、全体の76%)・Non-GAAP粗利率58.9%・Non-GAAP EPS $0.80(コンセンサス$0.75を6.67%上回り)と、ガイダンスを上回る滑り出しです。AI主導の構造変化が「実需」として決算に出続けています。
② 今後の伸びしろ:注目は2026年2月2日にクローズしたCelestial AI買収(確定$3.25B+アーンアウト最大$2.25B)です。Celestial AIのPhotonic Fabric技術はCPOを超え、GPU/ASICダイ上の任意位置に光接続を届ける次世代アーキテクチャ(CPO比で帯域幅25倍・レイテンシ10分の1を主張)。売上貢献はFY2028 H2から本格化し、FY28 Q4に$500M年率ランレート(その時点の売上を年換算した額)・FY29 Q4に$1Bランレートが目標です。Q2 FY27ガイダンスは売上$2.700B(YoY +35%・QoQ +12%)と加速度的成長を示唆しています。CEO Matt Murphyは「FY27・FY28の通期見通しをいずれも大幅に引き上げる(significantly raising)」と決算コールで明言し、データセンター事業全体については「exceptional bookings(並外れた受注)」と述べました。CEOコメントには「800Gと1.6Tのスケールアウト光通信、51.2T Ethernetスイッチ、NPO/CPO向けスケールアップ光ソリューション、カスタムXPU」が具体的成長ドライバーとして挙げられており、本記事のCPOテーマとよく重なります。なお、決算翌日の株価は-4.59%(控えめな反応)でした。市場がすでに高い期待を織り込んでいた可能性には、注意しておきたいところです。
🇯🇵 日本上場4社の決算スコアカード
古河電気工業 (東証プライム: 5801)|FY27営業利益+48.8%予想・5/26に52週高値更新
日本株4社のうち、会社予想の増益率が最も高い(2026年5月時点)。FY26営業利益 +35.7% → FY27予想 +48.8%・2030年ビジョン3.9倍と、段階的な拡大が見込まれています。CPO向け12心光コネクタで業界に先行しており、5/26には52週高値61,050円を更新。市場の評価も動き始めています。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2024/3 売上 / 営業利益 | 1兆565億円 (-0.9%) / 112億円 (-27.3%) | 公式IR / 決算短信 |
| FY2025/3 売上 / 営業利益 | 1兆2,018億円 (+13.8%) / 471億円 (+320.5%) | |
| FY2026/3 売上 / 営業利益 | 1兆3,075億円 (+8.8%) / 639億円 (+35.7%) | |
| FY2027/3 会社予想 | 売上1兆4,600億円 (+11.7%) / 営業利益950億円 (+48.8%) | 2026年5月発表 |
| FY2026/3 インフラセグメント | 売上3,709億円 (+20.0%) / 営業利益214億円 (+276.1%) | 同上 |
| 株価 (2026/5/26) | 52週高値 61,050円更新 | 市場データ |
| PER / PBR | 約42〜46倍 / 約8.3〜9.1倍 | 同上 |
| 配当利回り | 約0.41〜0.45% | 同上 |
① 現在までの成長度合い:FY2024/3には営業利益112億円まで沈んでいた古河電工が、FY2025/3には471億円(+320.5%)→FY2026/3には639億円(+35.7%)と一気に回復し、成長フェーズに入りました。光ファイバ・ケーブル事業を「Lightera(ライテラ)」ブランドに統合し、富士通オプティカルコンポーネンツ(光変調器で世界トップシェア)をFY2026から連結化しました。5月26日に株価は52週高値61,050円を更新しており、市場は変化を織り込み始めています。
② 今後の伸びしろ:FY2027/3の会社予想は営業利益950億円(+48.8%)です。さらに2030年度ビジョンでは営業利益2,500億円(FY2026比約3.9倍)・ROE 20%以上・ROIC 15%以上を掲げ、5年間の総投資6,500億円のうち5,000億円をデータセンター等の注力分野に投入する計画です。データセンター事業の営業利益は2031/3期に現状比8.5倍を目指すと日経が報道しています。CPO向け12心光コネクタ(NEDO採択)は接続部面積を従来比1/6に縮小しており、商用化が進めば本格的な利益貢献が見込まれます。
住友電気工業 (東証プライム: 5802)|情報通信セグメント YoY +46.3%、2028年度光機器1,000億円投資
2期連続で過去最高営業利益更新。情報通信セグメントだけで売上+46.3%・営業利益+575億円増という別次元の成長。2028年度1,000億円の光機器増産投資が、長期の成長を支える材料です。安定性と成長性のバランス型といえます。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2024/3 売上 / 営業利益 | 4兆4,028億円 (+10.0%) / 2,266億円 (+27.7%) | 公式IR |
| FY2025/3 売上 / 営業利益 | 4兆6,798億円 (+6.3%) / 3,207億円 (+41.5%) ※過去最高 | |
| FY2026/3 売上 / 営業利益 | 5兆1,101億円 (+9.2%) / 4,182億円 (+30.4%) ※過去最高更新 | |
| FY2026/3 情報通信セグメント | 売上3,266億円 (+46.3%) / 営業利益774億円 (前年差+575億円) | 同上 |
| FY2027/3 会社予想 | 売上5兆3,000億円 (+3.7%) / 営業利益4,250億円 (+1.6%) | 同上 |
| 株価 (2026/5/25) | 12,265円 (52週: 6,115円〜13,030円) | 市場データ |
| PER / PBR | 24.1倍 / 3.10倍 | 同上 |
| 配当利回り | 1.19% | 同上 |
① 現在までの成長度合い:住友電工はFY2025/3に営業利益3,207億円(+41.5%)で過去最高を更新し、FY2026/3はさらにそれを上回る4,182億円(+30.4%)で再度過去最高を更新しました。とりわけ情報通信セグメントは売上3,266億円(YoY +46.3%)・営業利益774億円(前年比+575億円増)と桁違いの成長です。会社発表では「生成AIの市場拡大を背景に、データセンター向け光配線製品、光ケーブル、光デバイスの需要が増加」と説明しています。
② 今後の伸びしろ:データセンター向け光機器で2028年度までに1,000億円の増産投資を発表し、光コネクタの製造能力を2024年度比7倍に拡大する予定です。中期経営計画2028では売上高6兆円・営業利益6,000億円・税引前ROIC15%以上を2028年度目標に設定しています。3年間の設備投資は1兆円規模で「デジタル・AI」「エネルギー」「モビリティ」の3分野に集中させる計画です。光ファイバの伝送損失で世界記録(0.1397dB/km @1566nm)を保持しており、超長距離高速通信での強みを持っています。
浜松ホトニクス (東証プライム: 6965)|5/14上方修正で営業利益+16%引き上げ、株価+23%急騰
底打ちフェーズで判断が分かれる。5/14上方修正+23%急騰は強気材料だが、FY26予想営業利益200億円は FY23の567億円から見るとまだ35%水準。本格回復が確認できるまで様子を見るか、分散投資の1社として考えるかは、判断が分かれるところです。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2023/9 売上 / 営業利益 | 2,214億円 / 567億円 | 公式IR |
| FY2024/9 売上 / 営業利益 | 2,040億円 (-7.9%) / 321億円 (-43.4%) | |
| FY2025/9 売上 / 営業利益 | 2,121億円 (+4.0%) / 162億円 (-49.7%) | |
| FY2026/9 会社予想 (上方修正後) | 売上2,320億円 (+9.4%) / 営業利益200億円 (+23.7%) | 2026/5/14発表 |
| 株価動向 (2026/5/14) | 上方修正発表で前日比+23.18%急騰 | 市場データ |
| PER / PBR | 51.68倍 / 2.64倍 | 同上 |
| 配当利回り | 1.31% | 同上 |
① 現在までの成長度合い:FY2024/9・FY2025/9と営業利益が連続で大きく落ち込んでいたものの、生成AI向け半導体製造・検査装置向けイメージセンサーや故障解析装置の好調を背景に底打ち。FY2026/9 2Q中間期は売上1,125億円(YoY +5.4%)まで回復しました。中でも目立つのが、2026年5月14日の通期予想上方修正です。営業利益を従来の172億円→200億円へ+16%引き上げました。発表当日の株価は前日比+23.18%と急騰しました。
② 今後の伸びしろ:SiPM(シリコン光電子増倍管)は医療・量子通信・LiDARに幅広く使われ、同社が世界トップシェアを保持。光半導体素子・光電子増倍管・SiPMで世界トップレベルの技術を持ち、シリコンフォトニクスの「検出側」での独自ポジションを確立しています。ただしFY2026予想(利益200億円)はFY2023の567億円から見ると35%水準にとどまっており、本格回復はこれから。のれん償却負担の解消と装置需要の本格回復が両立すれば、株価上昇余地は大きいと見られます。
NTT (東証プライム: 9432)|PEC-2光電融合スイッチを2026年度Q4に商用サンプル提供
急成長は見込みにくいものの、配当利回り3.5%超(2026年5月時点)。PEC-2光電融合スイッチ (2026年度Q4商用サンプル) が中長期ストーリー。インカムとIOWNの両面を持つ。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| FY2024/3 営業収益 / 営業利益 | 13兆3,745億円 (+1.8%) / 1兆9,229億円 | 公式IR (IFRS基準) |
| FY2025/3 営業収益 / 営業利益 | 13兆7,047億円 (+2.5%) / 1兆6,495億円 (-14.2%) | |
| FY2026/3 営業収益 / 営業利益 | 14兆4,091億円 (+5.1%) / 1兆7,062億円 (+3.4%) ※過去最高売上 | |
| FY2027/3 会社予想 | 営業収益15兆600億円 (+4.5%) / 営業利益1兆7,100億円 (+0.2%) | 同上 |
| PEC-2 商用サンプル | 2026年度Q4予定 (102.4Tbps・消費電力50%削減) | NTT R&D公式 |
| 株価 (2026/5/25) | 150.5円 (52週: 135〜167円) | 市場データ |
| PER / PBR | 12.55〜12.71倍 / 1.26〜1.28倍 | 同上 |
| 配当利回り | 3.53〜3.58% | 同上 |
① 現在までの成長度合い:NTTは規模が巨大なため成長率自体は鈍いものの、FY2026/3売上は14兆4,091億円(+5.1%)で過去最高です。FY2025/3に減益(海外NTTデータの構造改革コスト)したものの、FY2026は回復済みです。CPO関連の独立セグメント開示はありませんが、IOWN/PEC-2は中長期の主要戦略柱として位置づけられています。
② 今後の伸びしろ:PEC-2光電融合スイッチを2026年度Q4に商用サンプル提供予定です。スイッチ総容量102.4Tbps・消費電力50%削減(従来の400Gプラガブルトランシーバ比)です。1デバイスあたり32チャネル・3.2Tbps、OIF規格準拠のCPO構成を採用しています。Broadcom(ASIC設計)・Accton Technology(筐体設計製造)・新光電気工業(基板・CPOモジュール)と協業し、生産能力は月約5,000光エンジン×3ライン化を計画しています。さらにPEC-3(2028年商用サンプル)はCPU・GPU間を直接光接続、IOWN 3.0として6.4Tbps版・50%電力削減を目指します。配当利回り3.5%超(2026年5月時点)の銘柄として独自のポジションにあります。
🦄 未上場ユニコーン3社の最新情勢
個人投資家は直接買えませんが、「IPOの可能性をどう見るか」「どの上場企業と組んでいるか」を読み解く材料として、未上場ユニコーン3社の最新動向を整理します。
Lightmatter|評価額44億ドル、Passage L20を2026年末サンプリング
2017年のMITスピンアウトです。2024年10月のシリーズDで$400Mを調達し、評価額44億ドル(前回比4倍)に到達しました。累計調達は8.5億ドルです。CFOにNVIDIA執行役員出身のSimona Jankowski氏が2024年7月就任し、市場はIPO準備と解釈しています。2026年3月にPassage L20を発表(6.4Tbps光帯域幅、2026年末サンプリング開始予定)。CEO Nick Harris氏は「最大手チップメーカーおよびクラウドサービスプロバイダー複数社」と言及しています(社名非公開)。2026年3月にはOCP(Open Compute Project)CPO参照アーキテクチャ・イニシアチブを発表し、Dell・Qualcomm・Quanta・Corning・Celestica・Flex・Foxconn等が参画しています。
Ayar Labs|評価額37.5億ドル、NVIDIA・AMD・Intel全社が出資
2015年のUCバークレー・MIT共同スピンアウトです。2026年3月3日にシリーズE $500Mをクローズし、累計調達は8.7億ドル・評価額は37.5億ドルです。リードはNeuberger Berman。戦略投資家としてNVIDIA・AMD・Intel・GlobalFoundries・MediaTek・Qatar Investment Authority・ARK Invest等が参加しています。主力製品TeraPHYは業界初のUCIe(Universal Chiplet Interconnect Express)準拠の光インターコネクトチップレットで、GPU等のプロセッサと同一パッケージ内に集積します(CPO)。2024年12月時点で約15,000ユニットを選定顧客に出荷済みです。2026年中頃に高量産体制の確立を目標にしています。台湾新竹オフィスを2026年に新設。
Celestial AI|Marvell傘下入り、FY28 H2から収益認識
2020年の設立です。2026年2月2日にMarvellが買収完了(確定32.5億ドル=現金10億ドル+Marvell株2,720万株、アーンアウト最大22.5億ドル、最大総額55億ドル)。アーンアウト(買収後の業績に応じて追加で支払う対価)の条件は、FY2029末までの累計収益5億ドルで1/3解放・20億ドルで全額解放です。Photonic Fabricは銅インターコネクト比で消費電力を2倍以上改善し、AIクラスター内・ラック横断のスケールアップに特化しています。MarvellはFY2028 H2から収益認識開始・FY28 Q4に年率$500Mランレート・FY29 Q4に$1Bランレートを目標と明示しています。買収前の主要顧客にAWSが含まれます(Dave Brown副社長が買収発表時に支持コメント)。
💡 投資スタイル別の見方(参考)
| 投資家タイプ | 当てはまる銘柄の例 | 理由 |
|---|---|---|
| ① 最大成長率を狙う(高リスク許容) | Lumentum (LITE)・Marvell (MRVL) | YoY +90%・+42%の急成長中。NVIDIAとの提携や次世代Photonic Fabric内製化など材料豊富。 |
| ② 日本株で純度の高い投資 | 古河電工 (5801)・住友電工 (5802) | 5801のCPOコネクタとLightera統合、5802の情報通信セグメント+46%。日本株の中で「光純度」が最も高い2社。 |
| ③ 配当を取りながら長期保有 | NTT (9432) | 配当利回り3.5%超。PEC-2の商用化を待ちながらキャッシュフローを確保。 |
| ④ 「次のIPO」を先回り | Marvell (MRVL)・Lumentum (LITE) | Celestial AI・Ayar Labs・Lightmatterと直接的・間接的に提携。未上場ユニコーンへの間接的なつながり。 |
| ⑤ 個別株が怖い(分散投資) | 半導体ETF (SOXX/SMH等) | 個別株リスクを避けつつ業界全体の成長を取りに行く。詳細はメモリ半導体ETF比較を参照。 |
⚠️ リスク要因と注意点
- バリュエーション過熱:COHRトレーリングPER約180倍・LITE約180倍・MRVL約62倍(2026年5月下旬)と、業績成長を相当織り込んだ水準です。決算ミスや成長ペース減速時の調整余地は大きいです。
- LPO(Linear-drive Pluggable Optics)の競合:LPOは従来トランシーバの形状を維持しながらDSPを省略してコスト・電力を削減する競合技術です。CPOの採用が想定より遅れるシナリオは常に想定すべきです。
- CPO技術自体の採用遅延リスク:スイッチチップと光デバイスを同一パッケージに入れるため、熱管理・修理・交換の難易度が大幅に上がります。歩留まりの問題で量産タイミングがずれる可能性があります。
- NVIDIA依存度:COHR・LITEは2026年3月のNVIDIA戦略投資で恩恵を受ける一方、NVIDIA以外の顧客分散はまだ進行中です。AI需要のサイクル次第ではNVIDIA一社依存のリスクが顕在化するおそれがあります。
- 為替リスク:米国株は円建てで保有する場合、円高ドル安の進行は評価額の下押し要因です。長期保有か短期売買かで、為替の影響の受け方も変わります。
- 過去の数値は将来を保証しない:本記事の数値は2026年5月時点の各社IR/開示に基づく事実です。投資判断・売買タイミングはご自身の責任で行ってください。
📚 さらに深掘りしたい人へ|関連記事と次のアクション
- CPO銘柄を網羅的に知りたい:CPO関連株の全体地図【2026年9月】光インターコネクト日米13社を工程別に
- HBMと先端パッケージの基礎:HBM(高帯域幅メモリ)とは何か? / 半導体メモリの「次の波」|CoWoS・ハイブリッドボンディング・ガラス基板
- 個別株が怖い人向け:メモリ半導体ETF比較|分散投資ガイド
- NVIDIAの最新決算:NVIDIA Q2 FY27決算速報|売上962億ドル・Data Center+117%
- HBM最新動向:HBM4は2026年量産開始|SK Hynix・Samsung・Micronの覇権争い
- リスクを冷静に:2026年メモリ株のリスク5選|AIバブル崩壊で暴落する可能性
まとめ|2026年5月時点で成長度合いと伸びしろの数字が目立った4社
10社のスコアカードを読み比べると、「①既に決算で成長が証明されている」「②今後3〜5年の伸びしろも大きい」の2軸で、2026年5月時点の数字が目立ったのは以下の4社です(投資の推奨ではありません)。
- Lumentum (LITE):YoY +90%・OCSバックログ$400M超・NVIDIA $2B投資
- Marvell (MRVL):FY26 +42%・Q1 FY27 売上$2.418B(+28%)・Q2ガイダンス+35%・CEO通期見通し大幅引き上げ・Celestial AI内製化
- 古河電工 (5801):FY27予想 営業利益+48.8%・2030年ビジョン3.9倍・5/26に52週高値更新
- 住友電工 (5802):情報通信セグメント +46.3%・2028年度1,000億円光機器増産投資
どの銘柄をどう組み合わせるかは、ご自身の投資スタイルとリスク許容度に合わせて判断してください。大切なのは、「決算の数字を定期的に確かめ直すこと」です。本記事の数値は2026年5月時点のもので、その後の決算は反映していません。最新の数値は各社のIRでご確認ください。
気になる会社があれば、次の決算発表の日付を各社のIRページで調べて、予定に入れておくのも一つの手です。
出典一覧(公式IR / SEC開示 / 一次報道)
- Coherent: 公式プレスリリース / Q3 FY26決算 (2026/5/6) / OFC 2026 CPO技術発表 (2026/3/17)
- Lumentum: 公式IR / Q3 FY26決算 / NVIDIA戦略提携 (2026/3/2)
- Marvell: 公式IR / Q4・通期FY26決算 / Q1 FY27決算 (2026/5/27) / Celestial AI買収完了 (2026/2/2)
- 古河電工: 公式IR / FY2026/3決算短信 / 12心光コネクタ発表 (2025/3)
- 住友電工: 公式IR / FY2026/3決算短信 / 中期経営計画2028
- 浜松ホトニクス: 公式IR / 通期予想上方修正 (2026/5/14)
- NTT: 公式IR / FY2026/3決算 / NTT R&D PEC-2発表
- Lightmatter: 公式ニュース / Passage L20発表 (2026/3)
- Ayar Labs: 公式ニュース / シリーズE $500Mクローズ (2026/3/3)
- Celestial AI / Marvell買収: Marvell買収完了プレスリリース (2026/2/2)
※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。掲載している数値は2026年5月時点の公開情報・各社IR資料をもとに作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資判断および売買の最終決定はご自身の責任で行ってください。

