※本記事は広告・PRを含みます。2026年9月26日時点で確認した情報をもとに作成しています。
Coherent、Lumentum、古河電工。「CPO関連」として名前が挙がるたびに検索して、結局どの会社が何を作っているのか分からないまま、株価だけを眺めていませんか。
先に結論:CPOは「発表」の段階を終え、スイッチ製品の出荷が始まった段階です。公式発表と各社の決算資料で2026年9月時点の状況を確かめ、13社を工程ごとに並べ直しました。気になっていた会社がどの持ち場にいるのか、探しながら読んでみてください。
この記事の答え
CPO関連株は「光の部品」「チップ」「ファイバー・コネクタ」「国の研究」の4つの持ち場で見分けると、ニュースの意味が分かるようになります。
- Broadcomは2025年10月8日、CPO搭載スイッチ「Tomahawk 6 – Davisson」の出荷開始を発表しました
- NVIDIAは2026年8月26日の決算発表で、CPOにも対応するSpectrum-6スイッチが各地のAIデータセンターに届き始めたと書いています
- 2026年7〜8月の決算では、米国3社・日本3社が増収、または通期の見通しを引き上げました(NTTは本業全体の数字)
CPOとは:配線を「チップのすぐ隣」で光に変える技術

AIデータセンターでは、GPUやスイッチのチップ同士を大量の配線でつなぎます。今の主流は、チップから銅の配線で信号を運び、機器の差し込み口に挿した光モジュールで光に変える方式です。銅の区間が長いほど、電力と熱が増えていきます。
CPO(Co-Packaged Optics、光電融合とも呼ばれます)は、光に変える部品(光エンジン)を、チップと同じパッケージに載せる技術です。これで、銅の区間を数ミリまで縮めます。狙いは、同じ通信量をより少ない電力で運ぶことです。HBMの基礎はHBMとは何か・基礎知識で解説しています。
2025〜2026年に何が起きたのか(公式発表の年表)
2026年に入ってからは、NVIDIAの出資やMarvellの買収で大手の本気度が数字に表れました。
| 時期 | 誰が | 何をしたか |
|---|---|---|
| 2025年10月8日 | Broadcom | CPOスイッチ「Tomahawk 6 – Davisson」(102.4Tbps)の出荷開始を発表 |
| 2026年2月2日 | Marvell | Celestial AIの買収を完了 |
| 2026年3月2日 | NVIDIA | LumentumとCoherentに各20億ドルの出資を発表 |
| 2026年3月 | Ayar Labs(未上場) | 5億ドルを調達(評価額37.5億ドル)と発表 |
| 2026年8月26日 | NVIDIA | CPOにも対応するSpectrum-6スイッチが届き始めたと決算資料に記載 |
| 2026年8月31日 | TSMC | 副社長が「年内にCPOの生産に入る」と講演(Taipei Times) |
各行のリンク先が出典です。2026年9月26日確認。

工程で見る13社の地図
13社を4つの持ち場に分け、買えない3社は最後に並べました。日本の個人投資家が普通の証券口座で買えるのは、上場している10社です。
| 持ち場 | 会社(市場・コード) | CPOとの関わり |
|---|---|---|
| 光の部品(レーザー・光モジュール) | Coherent(NYSE: COHR) | 光モジュール・レーザー |
| 光の部品(レーザー・光モジュール) | Lumentum(NASDAQ: LITE) | レーザー部品・光回線スイッチ |
| チップ・信号処理 | Marvell(NASDAQ: MRVL) | 光通信用チップ。Celestial AIを買収 |
| ファイバー・コネクタ | 古河電気工業(東証: 5801) | CPO向け小型12心光コネクタを2025年3月に発表 |
| ファイバー・コネクタ | 住友電気工業(東証: 5802) | 光ファイバー・光デバイス |
| 光の部品(センサー) | 浜松ホトニクス(東証: 6965) | 光半導体素子(光源・センサー) |
| 国の研究(IOWN) | NTT(東証: 9432) | 光電融合スイッチPEC-2。2026年度第4四半期に商用サンプルを目標 |
| 国の研究(IOWN) | キオクシア(東証: 285A)・NEC(東証: 6701)・富士通(東証: 6702) | 国の光電融合の研究開発(約450億円)に参加。CPOの売上は切り出せない |
| 未上場・買収済み | Lightmatter/Ayar Labs/Celestial AI | 光接続の新興企業(買えない) |
国の研究開発は古河電工・キオクシアの2024年1月30日発表と電波新聞の報道。Lightmatterの上場の公式発表は見つかりませんでした(2026年9月26日確認)。
米国3社の直近決算(2026年8月発表)
米国の3社は、どれも前年より大きく売上を伸ばしました。伸び方がいちばん速いのはLumentumで、6月期の第4四半期は前年同期の約2.1倍でした。
| 会社 | 発表日 | 直近の売上 | 前年比 | 会社の次の見通し |
|---|---|---|---|---|
| Coherent | 2026年8月12日 | 2026年6月期 71.2億ドル | +22.5% | 次の四半期(7〜9月期)22〜24億ドル |
| Lumentum | 2026年8月11日 | 2026年6月期 第4四半期 10.1億ドル | +109.3% | 次の四半期 12.25〜12.75億ドル |
| Marvell | 2026年8月27日 | 第2四半期(8月1日締め)27.39億ドル | +37% | 次の四半期 31.5億ドル±5%。2027・2028年度の売上見通しを再び引き上げ |
出典:Coherent・Lumentum・Marvellの決算発表。2026年9月26日確認。
Lumentumの第4四半期は、転換社債に関わる一時的な会計上の損失のため、GAAP(米国の会計基準)では赤字です。部門別の数字や過去の推移は、光電融合(光インターコネクト)関連株の決算まとめにまとめています。
日本4社の直近決算(2026年7〜8月発表)
日本の4社のうち3社が、通期の会社予想を引き上げました。古河電工は営業利益の予想を950億円から1,230億円へ、3か月で280億円引き上げています。
| 会社 | 発表日 | 直近の決算(前年同期比) | 通期の会社予想 |
|---|---|---|---|
| 古河電気工業 | 2026年8月6日 | 営業利益255億円(+205.4%) | 営業利益1,230億円(+92.6%)へ上方修正 |
| 住友電気工業 | 2026年7月31日 | 営業利益971億円(+61.0%) | 売上高5兆4,000億円・営業利益4,500億円へ上方修正 |
| 浜松ホトニクス | 2026年8月6日 | 9か月累計の営業利益164億円(+33.1%) | 営業利益220億円(+36.1%)へ上方修正 |
| NTT | 2026年8月6日 | 営業利益4,251億円(+4.9%) | 年間配当は1株5.4円の予想 |
出典:各社の決算短信と、日本経済新聞・株探の決算記事。古河電工は2026年7月1日付で1株を10株に分割しています。2026年9月26日確認。
NTTの数字は、通信事業を含む会社全体のものです。光電融合の売上ではない点に注意してください。各社の2〜3年の推移は、CPO銘柄 決算スコアカードで比べています。
ライバル技術「LPO」と、見ておきたいリスク
CPOには、差し込み式のまま電力を減らす「LPO」という競合があります。LPOは既存の部品と工場をそのまま使えるため、普及が早ければCPOの採用が後ろにずれる可能性があります。
| 比べる点 | CPO | LPO |
|---|---|---|
| 形 | 光の部品をチップと同じパッケージに載せる | 今と同じ差し込み式のモジュール |
| 故障したとき | パッケージごとの交換になりやすい | モジュール単位で抜き差しできる |
| 作る側の負担 | 新しい組み立て設備が必要 | 今のサプライチェーンを使える |
- NVIDIA依存:CoherentとLumentumはNVIDIAとの関係が深く、AI投資が冷えると影響を受けやすくなります
- 期待の高さ:決算が期待に届かないと、株価は下がりやすくなります。株価は証券会社の画面で最新を確認してください
- 為替:米国株は、円高になると円建ての評価額が下がります
どこで買えるのか:米国株と日本株で口座を分ける
米国の3社を買うなら、米国株の手数料が安い口座が向いています。DMM 株は、NISA口座なら米国株の取引手数料が0円、課税口座は約定代金の0.495%(上限22ドル)です(DMM 株 公式)。1株から買えるので、値の張る米国株を少しずつ持ちたい人に合います。
DMM 株(Lumentum・Coherentなど米国株/NISA成長投資枠に対応)
米国株の取引手数料はNISA口座なら0円、課税口座は約定代金×0.495%(税込・上限22ドル)です。料金・条件は申し込み前に公式サイトで最新をご確認ください。※広告・PR
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マネックス証券(米国株の為替コストを抑えたい人向け)
為替手数料・取引手数料の条件は定期的に見直されます。申し込み前に公式サイトで最新をご確認ください。※広告・PR
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まとめ:地図を持ってからニュースを読む
CPOは、Broadcomの出荷開始、NVIDIAの新スイッチ、TSMCの生産開始予定と、2025〜2026年に製品の段階へ進みました。ただ、13社のなかには、CPOの売上を切り出せない大企業も多く含まれます。まず「その会社はどの持ち場か」を確かめてから、決算の数字を見るのがおすすめです。
個別株を選ぶのが難しければ、半導体ETFで広く持つ方法もあります。ETFの比較はメモリ半導体ETF比較に、メモリ大手の比較はSamsung vs SK Hynix vs Micronにまとめています。
気になる会社をひとつ選び、次の決算発表の日付を調べておくと、ニュースを追いやすくなります。
筆者は自分の資金で株式投資をしている個人投資家です。本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。数字は2026年9月26日に各社の発表資料などで確認したもので、その後変わることがあります。投資判断はご自身で行ってください。

