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2026年Q1 AI企業決算まとめ|GAFAM・半導体・非上場AI 12社の数字と株価反応

三段の書類棚にそれぞれ書類の束が収まり、手前に索引カードが置かれた決算まとめのアイキャッチ 投資・資産運用
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2026年4月下旬から5月初旬にかけて、テック大手12社が2026年Q1(1〜3月期)の決算を発表しました。数字からは、「AIへの設備投資ラッシュが一段と加速している」ことがはっきり読み取れます。

※本記事には広告(PR)が含まれます。証券会社のリンクをご利用いただくと、運営者に紹介料が支払われる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

※その後:マイクロンの最新の決算(2026年9月30日発表)

この記事は、2026年5月1日までに発表された決算(マイクロンは2026年3月18日発表の2026年度第2四半期)をまとめたものです。マイクロンはその後、2026年6月24日に2026年度第3四半期を、2026年9月30日(米国時間)に第4四半期(FQ4’26・2026年9月3日まで)の決算を発表しました。FQ4’26の売上は542.3億ドルで前年同期の約4.8倍となり、6四半期続けて過去最高を更新し、6月に出していた会社予想の上限も上回りました。次の四半期(FQ1’27)の会社予想は売上615億ドル±15億ドルです。決算説明会では、2027年分のHBMの供給量の大部分について前年より大幅に高い価格で契約を済ませたことや、メモリの品不足は2027〜2028年に2026年よりさらに強まる見通しが示されました。詳しくは「マイクロン(Micron・MU)株分析|売上542億ドルの決算とHBM4、モルガン・スタンレーの評価の推移」をご覧ください。

📊 数字の見方(米ドル → 日本円換算の目安)

本記事には米ドル建て($)の金額が多数登場します。日本円のスケール感を持って読めるよう、下記を目安にしてください(為替レート1ドル=148円換算)。

  • $1B(約1,480億円)(ビリオン)= 10億ドル ≒ 約1,480億円
  • $10B(約1.5兆円) = 100億ドル ≒ 約1.5兆円
  • $100B(約14.8兆円) = 1,000億ドル ≒ 約14.8兆円
  • $1T(約148兆円)(トリリオン)= 1兆ドル ≒ 約148兆円

※「$10B(約1.5兆円)超」「$100B(約14.8兆円)規模」などの数字は、日本のGDP(約4.2兆ドル)の何%に相当するかを意識すると規模感がつかみやすくなります。

2026年4月下旬から5月初旬にかけて、テック大手12社が2026年Q1(1〜3月期)の決算を発表しました。数字からは、「AIへの設備投資ラッシュが一段と加速している」ことがはっきり読み取れます。

GAFAM 5社が2026年通年でかけるAI設備投資(CapEx:データセンターやAIインフラへの大規模投資)の合計は、Apple を除く4社だけで推計6,950億〜7,250億ドル(約103兆〜107兆円)に達します。自動車産業や通信業界を超える、史上最大規模の設備投資ラッシュといえます。

今回の決算では、12社中上場9社すべてが売上コンセンサスを上回る「全Beat」を達成しました。一方で株価の反応は二極化し、結果が良くても下がる企業と、大きく上がる企業に分かれました。その背景に何があるのか、個人投資家として何を読み取ればよいのかを、この記事でまとめて見ていきます。

この記事でわかること

  • GAFAM・AI半導体・非上場AI企業 計12社の2026年Q1決算の数字と株価反応
  • AIマネーが「どこから来て、どこへ流れるか」の全体像
  • 個人投資家が読み取るべき3つのシグナル
  • 日本の新NISAで米国AI株に投資する第一歩
    1. 📊 数字の見方(米ドル → 日本円換算の目安)
  1. 結論|GAFAM・半導体・非上場AI 12社決算スコアカード
  2. AIマネーフロー|お金はどこから来てどこへ流れるのか
  3. 第1の柱|GAFAM 5社「お金を使う側」のサマリー
    1. Microsoft(MSFT)|AI ARRが1年で2倍超
    2. Alphabet(GOOGL)|Google Cloudが初の200億ドル超え
    3. Amazon(AMZN)|AWSが過去15四半期で最速成長
    4. Meta(META)|広告は絶好調、設備投資引き上げで株価急落
    5. Apple(AAPL)|過去最高のMarch Quarter達成
  4. 第2の柱|AI半導体 4社「お金を受け取る側」のサマリー
    1. NVIDIA(NVDA)|データセンター事業が年間1,937億ドル
    2. Broadcom(AVGO)|カスタムAIチップ顧客がOpenAIを含む6社に拡大
    3. Micron(MU)|DRAM価格が前年比+60%台、HBMは全量予約済み
    4. SK Hynix|営業利益率72%、四半期として過去最高
  5. 第3の柱|非上場AI 3社「買えない巨人」たちのサマリー
    1. Anthropic|ARR 300億ドル超でOpenAIを逆転、評価額8,500〜9,000億ドル規模の調達を検討
    2. OpenAI|評価額8,520億ドル、週間アクティブユーザー9億人
    3. SpaceX × xAI|合算評価額1.25兆ドル、6月上場を計画(5月1日時点)
  6. 投資家として読み取りたい3つのシグナル
    1. シグナル1|AI需要は「設備投資 → クラウド売上」の連鎖で本物
    2. シグナル2|勝ち組と負け組の二極化が始まった
    3. シグナル3|非上場巨人の動きが上場株のリターンを左右する時代
  7. 個人投資家が今からできる第一歩
    1. 証券口座を開設する(無料・最短翌営業日から取引可能)
  8. リスクと注意点
    1. AIバブル懸念の論点
    2. 為替リスク
    3. 投資は自己責任で
  9. まとめ|2026年Q1決算から読み取れること
    1. 免責事項

結論|GAFAM・半導体・非上場AI 12社決算スコアカード

上場している9社は、すべて売上がアナリスト予想(コンセンサス)を上回りました。「AIバブルが弾けた」という声もありましたが、数字の上では成長の勢いは衰えていません。まずは12社の決算結果を、一覧でざっと眺めてみてください。

企業 カテゴリ 決算期・発表日 売上 vs コンセンサス 主要AIハイライト 翌日株価
Microsoft(MSFT) GAFAM FY26 Q3
2026-04-29
828.9億ドル Beat(+1.8%) AI ARR 370億ドル超(+123% YoY) -3.9〜-5.6%
Alphabet(GOOGL) GAFAM Q1 2026
2026-04-29
1,099億ドル Beat(+2.5%) Google Cloud +63% / GenAI +800% YoY +9.96%
Amazon(AMZN) GAFAM Q1 2026
2026-04-29
1,815億ドル Beat(+2.4%) AWS +28% / AI ARR 150億ドル超 +0.77%
Meta(META) GAFAM Q1 2026
2026-04-29
563.1億ドル Beat(+1.6%) 広告+33% / Business AI 10倍増 -8.55%
Apple(AAPL) GAFAM FY26 Q2
2026-04-30
1,111.8億ドル Beat(+1.4%) Services 過去最高(+16%) AH +3〜4%
NVIDIA(NVDA) AI半導体 FY26 Q4
2026-02-25
681.3億ドル Beat(+3.9%) データセンター +75% / 年間1,937億ドル -5.46%
Broadcom(AVGO) AI半導体 FY26 Q1
2026-03-04
193.1億ドル Beat AI半導体 +106% / カスタムチップ顧客6社 +6.0%
Micron(MU) AI半導体 FY26 Q2
2026-03-18
238.6億ドル Beat(+25%) DRAM +207% / 2026年HBM全量予約済 -3.8%
SK Hynix AI半導体 2026 Q1
2026-04-23
52.6兆ウォン Beat(+2.7%) 営業利益率72% / HBM比率1四半期で倍増 -0.9%
Anthropic 非上場AI 2026年4月時点
※Bloomberg報道
ARR 300億ドル超(4月時点) 評価額8,500〜9,000億ドルでの資金調達を検討中と報道(4月29日時点) —
OpenAI 非上場AI 2026年2月時点
2026-03-31調達クローズ
ARR 250億ドル(2月時点) 評価額8,520億ドル / WAU 9億人 —
SpaceX × xAI 非上場AI 2026年4月時点
2026-04-01 IPO申請
合算評価額 1.25兆ドル 2026年6月のIPOを計画(5月1日時点) —

※売上の単位はすべて米ドル。1ドル=148円換算。SK Hynixの決算は韓国ウォン建て。翌日株価は各社決算発表翌営業日の変動。Apple はAH(アフターアワーズ)の反応。

AIマネーフロー|お金はどこから来てどこへ流れるのか

今回の決算を読み解くうえで、いちばん大切なのは「AIマネーの循環構造」をつかむことです。

流れを簡単に整理すると、次のようになります。まず、個人・機関投資家がGAFAMやAI関連株に投資します。GAFAMは集めた資金をもとに、データセンターやAIインフラへの設備投資(CapEx)を大きく広げます。その設備投資を受け取るのが、NVIDIAを筆頭とするAI半導体・メモリ企業です。さらにAIの実用化が進むと、AnthropicやOpenAIといった非上場のAI企業の評価額が跳ね上がります。それがGAFAMの保有株式の評価益として、決算に反映されます。評価益が株価を押し上げ、また資金が集まる。この循環が、いままさに起きています。

GAFAMの2026年通年設備投資合計は、Apple を除く4社だけでも推計6,950億〜7,250億ドル(約103兆〜107兆円)に達します。内訳はMicrosoftが約1,900億ドル(約28兆円)、Alphabetが1,800〜1,900億ドル(約26〜28兆円)、Amazonが約2,000億ドル(約29兆6,000億円)、Metaが1,250〜1,450億ドル(約18〜21兆円)です。これほどの額が、ほぼすべてAIインフラ整備に向けられています。

この巨大なお金の流れを受けとめているのが、メモリ市場です。Zuckerberg(Meta CEO)は、「設備投資引き上げの主因はメモリコストの高騰だ」と明言しました。Micronは「2026年のHBM供給は全量の価格・数量契約を締結済み」と表明し、SK Hynixは「向こう3年分の顧客需要がすでに供給能力を超えている」と述べています。

第1の柱|GAFAM 5社「お金を使う側」のサマリー

GAFAM 5社はいずれも売上コンセンサスを上回りましたが、市場の反応はさまざまでした。設備投資の増額をどう評価するかで、株価の向きが分かれています。

Microsoft(MSFT)|AI ARRが1年で2倍超

売上は828.9億ドル(約12兆2,700億円)で、コンセンサスを1.8%上回りました。Azure(クラウドサービス)は前年同期比+40%成長で予想を上回り、AI事業のARR(年間経常収益)は370億ドル超(約5兆4,760億円)と、前年同期比+123%の急拡大が続いています。一方で、2026年通年の設備投資見通しを約1,900億ドル(約28兆1,200億円)へ大きく引き上げたことをきっかけに、株価は翌日3.9〜5.6%下落しました。「利益成長よりも先行投資を優先する」姿勢が、嫌気された形です。

Alphabet(GOOGL)|Google Cloudが初の200億ドル超え

売上は1,099億ドル(約16兆2,652億円)でコンセンサスを2.5%上回り、Google Cloudは200億ドル(約2兆9,600億円)を初めて突破しました(前年同期比+63%)。生成AIサービスの売上は、前年同期比+800%という非常に高い成長率です。Cloud事業の受注残(バックログ)は4,620億ドル(約68兆3,760億円)で、前四半期比ほぼ倍増しました。株価は翌日+9.96%と、今回のGAFAM決算でいちばん大きく上がりました。

Amazon(AMZN)|AWSが過去15四半期で最速成長

売上は1,815億ドル(約26兆8,620億円)で、コンセンサスを2.4%上回りました。AWS(クラウド)は376億ドル(約5兆5,648億円)で前年同期比+28%成長と、過去15四半期で最速の伸びです。AIサービスのARRは、150億ドル(約2兆2,200億円)超に達しています。EPS(1株利益)は、保有するAnthropicの株式評価益168億ドル(税引前)を含むため、コンセンサスを大きく上回りました。

Meta(META)|広告は絶好調、設備投資引き上げで株価急落

売上は563.1億ドル(約8兆3,338億円)で、前年同期比+33%成長でした。AIが広告効率を改善しており、WhatsApp Business AIの週次会話数は100万回から1,000万回へと10倍に増えています。ただ、通年の設備投資見通しを1,250〜1,450億ドル(約18〜21兆円)へ引き上げたこと、DAP(日次アクティブ人口)がコンセンサスを下回ったこと、JPMorganがダウングレード(投資判断の引き下げ)したことが重なりました。株価は翌日-8.55%と、大きく下落しています。

Apple(AAPL)|過去最高のMarch Quarter達成

売上は1,111.8億ドル(約16兆4,546億円)で、過去最高のMarch Quarter(1〜3月期)となり、コンセンサスを1.4%上回りました。Servicesは309.8億ドル(約4兆5,850億円)で、過去最高を更新しています(+16.3% YoY)。中国本土を含む大中華圏の売上も、+28%と好調でした。他のGAFAM4社と違い、設備投資を公開していないのが特徴です。株価はアフターアワーズ(時間外取引)で+3〜4%上昇しました。

GAFAM 2026年Q1決算 完全分析|AI ARRとCapEx100兆円の衝撃

第2の柱|AI半導体 4社「お金を受け取る側」のサマリー

GAFAMが使うお金の大部分が流れ込むのが、AI半導体・メモリ企業です。4社は、それぞれ異なる形でAI需要の恩恵を受けています。

NVIDIA(NVDA)|データセンター事業が年間1,937億ドル

NVIDIAの決算は、2025年11月〜2026年1月期(FY2026 Q4)です。売上は681.3億ドル(約10兆873億円)で、コンセンサスを3.9%上回りました。データセンター部門の通年売上は1,937億ドル(約28兆6,676億円)で、ChatGPT登場以来13倍の規模に拡大しています。次世代GPU「Blackwell」は史上最速のランプアップ(量産の立ち上げ)を達成し、約9GWが稼働中です。ただ、次世代製品「Vera Rubin」の需要への期待が先行しすぎているとして、株価は翌日-5.46%となり、2,600億ドル(約38兆4,800億円)規模の時価総額が消えました。

Broadcom(AVGO)|カスタムAIチップ顧客がOpenAIを含む6社に拡大

Broadcomの決算は、2026年度第1四半期(FY2026 Q1、2026年2月1日締め)です。AI半導体売上は84億ドル(約1兆2,432億円)で、前年同期比+106%成長でした。最大のサプライズは、カスタムAIチップの顧客に新たにOpenAIが加わり、6社に広がったことです。2027年に向けて、100億ドル超の売上が見込まれています。株価は翌日+6.0%と、AI半導体勢の中でいちばん好意的に評価されました。

Micron(MU)|DRAM価格が前年比+60%台、HBMは全量予約済み

Micronの決算は、暦年2025年12月〜2026年2月期(FY2026 Q2)です。売上は238.6億ドル(約3兆5,312億円)で、コンセンサスを25%近く上回る大幅なBeatでした。粗利率74.9%は、自社記録の更新です。2026年のHBM(高帯域幅メモリ)供給は「すべての価格・数量契約が締結済み」と表明しており、需要の強さがうかがえます。AIデータセンター関連の売上は、全体の56%を占めるまでになっています。

SK Hynix|営業利益率72%、四半期として過去最高

SK Hynixは、2026年Q1(暦年1〜3月期)の売上が52.6兆ウォン(約355億ドル、約5兆2,540億円)で、コンセンサスを2.7%上回りました。営業利益率は72.0%で、四半期として過去最高です。DRAM売上に占めるHBMの比率は、1四半期で6%から12%へ倍増しました。「向こう3年分の顧客需要がすでに供給能力を超えている」というコメントは、AIメモリ市場の需給のひっ迫をよく表しています。

AI半導体4社決算 完全分析|NVIDIA・Broadcom・Micron・SK Hynix

第3の柱|非上場AI 3社「買えない巨人」たちのサマリー

株式市場に上場していないため直接は買えない企業が、いまやAI業界の中核を担っています。Anthropic、OpenAI、SpaceX×xAIの3社は、その動きが上場企業の株価に直結するほどの影響力を持つようになりました。

Anthropic|ARR 300億ドル超でOpenAIを逆転、評価額8,500〜9,000億ドル規模の調達を検討

2026年4月時点のARR(年間経常収益)は300億ドル(約4兆4,400億円)超に達し、同時期のOpenAI(250億ドル)を逆転したと、Bloombergが報じています。エンタープライズ(企業向け)市場でのシェアは32%(OpenAIの25%を上回る)で、新規エンタープライズ導入の約70〜73%をAnthropicが獲得しているというデータもあります。2026年4月29日には、評価額8,500〜9,000億ドル(約125兆8,000億〜133兆2,000億円)での新たな資金調達の提案を複数受け、検討中だとBloomberg・CNBCなどが報じました。※その後、Anthropicは2026年5月28日に、シリーズHとして650億ドルを調達し、調達後の評価額は9,650億ドルになったと公式に発表しています(Anthropic公式発表)。

Anthropicへの投資が、GAFAMの決算に与えた影響も見逃せません。Amazonは2026年Q1に、Anthropic株の評価益として168億ドル(税引前、約2兆4,864億円)を計上しました。Alphabetも同じ四半期に、主にAnthropicが要因とされる株式評価益369億ドル(約5兆4,612億円)を計上しています。2社の評価益の合計は537億ドル(約7兆9,476億円)超で、Q1利益の相当部分を占めています。

OpenAI|評価額8,520億ドル、週間アクティブユーザー9億人

2026年3月末に総額1,220億ドル(約18兆536億円)の資金調達を完了し、評価額は8,520億ドル(約126兆96億円)に達しました。Amazon、NVIDIA、SoftBankなどが出資し、累計調達額は1,780億ドル(約26兆3,440億円)超となっています。週間アクティブユーザーは9億人(2025年2月の4億人から倍以上に増加)、有料ユーザーは5,000万人を突破しています。Microsoftとの関係も見直され、Azureの独占契約は2026年4月27日に廃止されました。優先パートナーシップとしての連携は続いています。IPO(株式公開)の時期は、2026年Q4〜2027年Q1との観測があります。

SpaceX × xAI|合算評価額1.25兆ドル、6月上場を計画(5月1日時点)

2026年2月にSpaceX(評価額1兆ドル)とxAI(評価額2,500億ドル)が合併し、合算評価額1.25兆ドル(約185兆円)の巨大企業が生まれました。2026年5月1日時点では、そのIPO(新規株式公開)の準備が進んでいました。2026年4月1日にSECへ機密扱いのS-1(上場申請書)を提出し、2026年6月8日週にロードショー(機関投資家への説明会)を行う計画でした。目標評価額は1.75兆ドル(約259兆円)、最大調達額は750億ドル(約11兆1,000億円)で、史上最大規模のIPOになる見込みとされていました。Starlinkの加入者は1,180万人(2026年4月推定)に達しており、事業の安定性を下支えしています。※その後、SpaceXは2026年6月12日に米ナスダック市場に上場しました(公開価格1株135ドル)。

「買えない巨人」|Anthropic・OpenAI・SpaceX 間接投資4ルート

投資家として読み取りたい3つのシグナル

シグナル1|AI需要は「設備投資 → クラウド売上」の連鎖で本物

「AIは実際に儲かっているのか?」と気になっている方も多いと思います。この疑問に、今回の決算ははっきりした答えを出しました。GAFAMが投じた設備投資は、クラウド売上の急拡大として数字に表れています。Googleのクラウド事業は+63%成長し、AWSは過去15四半期で最速の+28%成長でした。MicrosoftのAI事業のARRも+123%成長しています。「投資しているが売上につながっていない」という批判は、少なくとも2026年Q1の数字では成り立ちません。

シグナル2|勝ち組と負け組の二極化が始まった

注目したいのは、業績が良くても株価が下がる企業が出てきたことです。MicrosoftとMetaは売上・利益ともにコンセンサスを上回りながら、翌日の株価はそれぞれ-5.6%・-8.55%と大きく下落しました。一方、Alphabetは+9.96%、Broadcomは+6.0%と大きく上昇しています。市場が評価しているのは、「成長率」よりも「設備投資の増額がどこまで合理的か」という点です。NVIDIAとMicronも業績が良かったのに下落しており、「好材料は織り込み済み」という局面に入り始めています。

シグナル3|非上場巨人の動きが上場株のリターンを左右する時代

Anthropicの評価益だけで、AmazonとGoogleのQ1利益の合計に537億ドル(約7兆9,476億円)が積み上がりました。非上場のAI企業の動きが、GAFAM株の値動きを直接左右するようになっています。SpaceXのIPOが実現すれば、その評価額の動きがNASDAQ全体に影響する可能性もあります。これからは、上場企業の決算だけでなく、非上場AIスタートアップの資金調達の動きも追っておくことが大切になります。

個人投資家が今からできる第一歩

「AIへの投資に興味はあるけれど、何から始めればいいか分からない」という方に向けて、日本の個人投資家が現実的に取れる選択肢を整理します。

まず知っておきたいのは、NVIDIAやAlphabet、Amazonといった米国AI株は、新NISAの「成長投資枠」を使って非課税で購入できるという点です。年間240万円まで投資でき、売買益・配当が非課税になります。

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※口座開設・維持費は無料です。投資には元本割れのリスクがありますので、ご自身の判断でお取り組みください。

リスクと注意点

AIバブル懸念の論点

今回の決算でも、NVIDIAは業績が良かったのに株価が-5.46%下落し、時価総額は約2,600億ドル(約38兆4,800億円)減りました。METAも-8.55%の急落となっています。「業績は良いが、設備投資の増額が株主の利益を圧迫するのではないか」という懸念は根強くあります。また、AIサービスが期待どおりに収益化されなかった場合、いまの高い評価水準を保てなくなるリスクもゼロではありません。

為替リスク

米国株は米ドル建てで取引されるため、円高になると、日本円に換算したリターンが目減りします。たとえば1ドル=148円のときに買った株を1ドル=120円のときに売ると、株価が変わらなくても約19%のマイナスです。長期投資であっても、為替の動きには注意が必要です。

投資は自己責任で

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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まとめ|2026年Q1決算から読み取れること

読者の行動フロー まとめ
読者の行動フローチャート

2026年Q1の決算が示したのは、AI投資の「本物感」と「二極化」が同時に進んでいるということです。GAFAMはそろって売上コンセンサスを上回り、クラウド・AI事業も高い成長が続いています。一方で、設備投資の増額が市場に不安を与え、業績が好調でも株価が下がるケースが出ています。

非上場のAnthropicとOpenAIはARRで急成長を続け、SpaceXは史上最大規模のIPOに向けて動き出しました。直接は買えなくても、上場しているGAFAMや半導体株を通じて、こうした動きを間接的に資産形成に活かす道があります。

米国AI株に投資するかどうか、どの銘柄をどれだけ持つかは、ご自身の目的やリスクの取り方に合わせて判断してください。投資を始める場合は、証券口座の開設が最初の手続きになります。

次の決算シーズンが来たら、今回のスコアカードの「翌日株価」の列と並べてみるのも一つの手です。

米国株は1株から買える証券会社もあります。たとえばDMM株ならNISA口座で米国株の取引手数料が0円(課税口座は約定代金×0.495%・上限22ドル)で、少額から始めることができます。

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各社の決算の詳細は以下のサブ記事で解説しています。

免責事項

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を勧誘するものではありません
  • 投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください
  • 過去の業績や株価は将来の成果を保証するものではありません
  • 記事内の数値は2026年5月1日時点の公開情報をもとにしています(「※その後」と書いた追記を除く)。最新情報は各社IRをご確認ください

個人投資家として、自分の資金で売買しています。いまの中心は米国株とS&P500です。2017年に投資信託から始め、2020年に数百万円まで積み上げた資産を、米国株とS&P500を軸にした運用で、2026年までの6年で7倍以上にしました。別に本業を持っているので、決算資料を読むのは平日の夜と週末です。専門家ではありません。決算資料と公式IRを一次情報として自分で読み、自分が判断するために整理したものを、そのまま記事にしています。だから、わからないことは「わからない」と書きます。※これは個人の結果であり、同じ成果を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身でお願いします。

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