簿記2級とUSCPA、どちらから手をつけるか迷ったときの材料を、難易度・費用・キャリアなど5つの切り口で並べます。
※本記事は広告・PRを含みます。
- 簿記2級とUSCPAの難易度・費用・年収の違い
- キャリア目的別のおすすめ選択
- 段階的取得戦略(簿記→USCPAの流れ)
- どちらの資格が今の自分に合うかの判断軸
「会計スキルを身につけたいけど、簿記2級とUSCPAで迷う…」
「将来は経理のプロになりたいけど、どちらが役に立つ?」
先に結論:目的と時間・予算で、向いている資格は変わります。日系企業の経理で昇進したいなら簿記2級、外資や年収アップを狙うならUSCPAが候補です。この記事の5つの切り口の比較を、迷ったときの物差しにしてもらえたらうれしいです。
簿記2級とUSCPAの基本比較
| 項目 | 簿記2級 | USCPA |
|---|---|---|
| 資格区分 | 日本商工会議所主催 | 米国各州認定 |
| 学習時間 | — | 1,200〜1,500時間 |
| 合格率 | 15.1〜23.6%(統一試験) | 科目ごとに約42〜80% |
| 受験言語 | 日本語 | 英語 |
| 費用総額 | 受験料5,500円+教材・講座代 | 約70〜120万円 |
| 国際通用性 | なし | — |
| 年収インパクト | — | — |
簿記2級の合格率は、日本商工会議所の公表値で、統一試験が15.1〜23.6%(2025年6月〜2026年6月の4回)、ネット試験が31.9〜35.7%です。USCPAの合格率は、AICPA(米国公認会計士協会)の公表で2026年4〜6月期に科目ごと約42〜80%(FARが42.47%、TCPが79.75%)でした。USCPAの勉強時間と費用総額は、アビタスのコラム(2026年7月30日更新)で「1,200〜1,500時間」「およそ70〜120万円」とされています。簿記2級の学習時間・国際通用性・年収インパクトは、確かめられる出典が見つからなかったため空欄(—)にしました。
難易度と学習時間の違い
簿記2級の難易度
簿記2級は商業簿記+工業簿記の2領域を学ぶ試験です。独学も現実的で、書籍と過去問で合格する人も多くいます。受験料5,500円で挑戦できる手軽さが魅力です。
USCPAの難易度
USCPAは、2024年からの新しい試験制度で必須3科目(FAR/AUD/REG)と選択1科目(BAR/ISC/TCPから1つ)の4科目になりました。アビタスのコラムでは、必要な勉強時間は1,200〜1,500時間とされています。
「会計と英語を、ふたつ同時に?」と身構えるかもしれません。英語での受験と、州ごとの出願要件(単位・学歴)が、USCPAならではのハードルです。
費用総額の違い
| 項目 | 簿記2級 | USCPA |
|---|---|---|
| 受験料 | 5,500円 | 1科目 約358ドル+日本受験の追加料金390ドル(アラスカ州の例) |
| 講座受講 | —(独学なら教材代のみ) | アビタスは624,800円(税込)〜 |
| 単位取得 | 不要 | —(足りない単位の数による) |
| 出願料 | 不要 | 審査料90〜140ドル程度+学歴評価の準備2〜3万円 |
| 渡航費 | 不要 | —(東京・大阪の会場で受験できる) |
| 総額 | 受験料5,500円+教材・講座代 | 約70〜120万円 |
USCPAの費用はドル建てのものが多く、為替や州によって変わります。受験料・出願料・総額はアビタスのコラム(2026年7月30日更新)、講座の受講料はアビタスの受講料ページによるものです。受講料とは別に、入学金11,000円がかかります。簿記2級の受験料は、商工会議所の案内(2024年度から)によるものです。最新の金額は、それぞれの公式ページで確かめてください。
取得後の年収・キャリア
簿記2級のキャリア効果
- 経理未経験からの転職で評価されやすい
- 事業会社の経理・財務部で昇進の前提資格
- 年収への効果は、職場と経験年数で大きく変わる
USCPAのキャリア効果
- BIG4監査法人(4大監査法人)・外資系企業・コンサルが転職先の候補になる
- 国際企業の連結決算・IFRS(国際会計基準)対応で重宝
- 年収の目安:アビタスのコラムでは、BIG4監査法人のスタッフで500〜650万円と紹介されている
キャリア目的別のおすすめ
タイプA:経理未経験で、早めにキャリアチェンジしたい
→ 簿記2級がおすすめです。短期間・低コストで経理転職の切符を得られます。
タイプB:経理経験あり・年収1,000万円を狙いたい
→ USCPAがおすすめです。経理の経験があると、USCPAの知識をそのまま仕事に結びつけやすくなります。
タイプC:英語+会計で外資を目指す
→ USCPAが第一候補です。英語と米国の会計を、同じ資格の中で学べます。
タイプD:20代・まだ方向性が見えない
→ 簿記2級→実務経験→USCPAの段階取得が王道です。
段階的取得戦略:簿記→USCPAの順番が選ばれる理由
- 簿記3級:会計の基礎
- 簿記2級:実務レベル到達
- 経理実務経験(例:2〜3年)
- USCPA挑戦(例:1.5〜2年)
- BIG4/外資系/コンサルへ転職
簿記2級で会計の基礎を日本語で固めてからUSCPAに進むと、英語の教材でも会計の考え方でつまずきにくくなります。いきなり英語と会計を同時に覚えるより、気持ちの面でもずいぶん楽です。
両資格のデメリット(正直に)
簿記2級のデメリット
USCPAのデメリット
それでもUSCPAを推す理由
例:2つの資格で年収の差が年250万円あれば、10年で2,500万円の差になる計算です(差の大きさは人によって違います)。
簿記2級レベルの仕訳作業は、AIに置き換えられやすい領域です。USCPA保有者は、監査やコンサルの判断業務に就きやすくなります。
英語と会計の両方を使える人は多くないため、転職市場で強みになりやすいと考えられます。
Q&A:簿記2級vsUSCPAのよくある質問
Q1. いきなりUSCPAから始めてもいい?
A. 可能ですが、会計の基礎理解に時間がかかります。簿記2級レベルの知識を並行学習するか、USCPAの基礎講座で補うのが現実的です。
Q2. 簿記2級だけで転職できる?
A. 経理未経験者の転職では有効です。ただ、経験者の採用では実務経験と簿記2級をセットで見られることが多いです。
Q3. 簿記1級も取るべき?
A. 日系大企業の経理や税理士を目指すなら有効ですが、USCPAに進むなら1級は不要です。USCPAのほうが国際的に評価されます。
Q4. 両方持っていれば強い?
A. はい、経理実務経験+簿記2級+USCPAの組み合わせは、転職市場で評価されやすい組み合わせです。
Q5. どのくらいの時間差で両方取れる?
A. 例:簿記2級に6ヶ月、USCPAに1.5年かけた場合、合計約2年の計算です。30代前半に始めれば、30代のうちに両方そろえることもめざせます。
まとめ:段階取得が近道、ゴールはUSCPA
簿記2級とUSCPAは、どちらか一方を選ぶより段階的に両方取得する戦略が無理のない進め方です。ただし、すでに経理経験があるなら、時間と予算をUSCPAに集中させるのも一つの手です。
USCPAの細かい条件は、スクールのセミナーで確かめられます。自分の現在地から、無理のないルートを組み立てていきましょう。
今日は、1週間のうち勉強に回せる時間を手帳で数えてみるだけでも十分です。簿記2級とUSCPAのどちらが現実的か、数字で見えてきます。

