※本記事は広告・PRを含みます。2026年4月時点の情報をもとに作成しています。投資にはリスクが伴います。投資判断は自己責任でお願いします。
東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、SCREEN HD(7735)。日本の半導体投資と言えばまずこの3銘柄の名前が出てくる。大手金融メディアの解説記事もほぼこの顔ぶれで終わる。確かに安定した事業基盤と流動性を持つ優良銘柄だが、2024年初頭の「HBMブーム初動」を振り返ると、すでに何倍にも膨らんだ時価総額を持つ大型株が、そこからさらに2〜3倍になる可能性を冷静に計算できるだろうか。
HBMバリューチェーンの「本体」はメモリメーカーの製造ラインだが、その製造ラインを動かすための装置・材料・検査の世界では、日本企業が依然として圧倒的な存在感を持っている。しかも、その多くが時価総額1兆円以下の中小型銘柄であり、大型株に比べて機関投資家のカバレッジが薄く、情報の非対称性が残っている。
本記事はその「見落とされがちな中小型・周辺銘柄」を11社取り上げ、各社がHBMバリューチェーンのどの工程を担うのか、事業の強みと直近業績をもとに分析する。
関連記事:東京エレクトロン・アドバンテスト|日本の半導体装置株が買いの理由5選【2026年版】
なぜ大型株だけでは物足りないのか
大型3銘柄に集中するリスク
東京エレクトロン1社の時価総額は2026年4月時点で約9兆円規模に達する。半導体関連の個人投資家ポートフォリオが東京エレクトロン・アドバンテスト・SCREEN HDの3銘柄で固まっているとき、その3社が同じ「装置大手」という業態リスクを共有していることに気づきにくい。
- 装置受注はメモリメーカーの設備投資計画に連動するため、メモリ需要が冷えれば3社とも同時に受注が減る
- 大型株は機関投資家の保有比率が高く、外資の売り圧力が一斉にかかりやすい
- すでに市場に十分織り込まれた「成長期待」に対して追加のアップサイドは限定的
中小型が持つ「もう一段の上昇余地」とは
HBMの製造工程は前工程から後工程まで多岐にわたる。HBMが通常のDRAMと決定的に異なるのは、複数のDRAMダイをTSV(シリコン貫通電極)で垂直積層するという後工程の複雑さにある。この後工程を支える装置・材料・検査の分野こそ、日本の中小型企業が強みを持つ領域だ。
HBMバリューチェーン全体像
関連記事:HBM(高帯域幅メモリ)とは何か?|初心者向けに5分で理解するAIメモリ革命【図解】
HBM製造の3ステップを理解する
ステップ1 – ウェハ前工程(ダイ製造):
通常のDRAMウェハを製造する段階。アルバック(成膜真空装置)や荏原製作所(CMP装置)が登場する。
ステップ2 – TSV形成・ウェハ薄化:
ウェハの表面にTSVのビアを開け、メッキで金属充填し、その後ウェハを薄化(100マイクロメートル以下に研削)する。研削装置では東京精密・ディスコが中心。
ステップ3 – 積層・封止・検査:
薄化ダイをマイクロバンプ(または次世代のハイブリッドボンディング)で積層し、樹脂で封止する。封止(モールディング)ではTOWAが圧倒的シェアを持つ。最後にプローブカードでウェハ検査および完成品テストを行う。プローブカードでは日本マイクロニクス・日本電子材料が主要サプライヤーだ。
日本企業が担う工程のマップ
| 工程カテゴリ | 役割 | 主な企業(証券コード) |
|---|---|---|
| 川上:材料・基板 | ICパッケージ基板(ABF) | イビデン(4062) |
| 川上:材料・基板 | 真空シール・セラミック部品 | フェローテック(6890) |
| 川上:材料・基板 | プローブカード材料 | 日本電子材料(6855) |
| 川中:装置・パッケージング | 成膜・スパッタ装置(TSV前工程) | アルバック(6728) |
| 川中:装置・パッケージング | CMP装置(平坦化) | 荏原製作所(6361) |
| 川中:装置・パッケージング | ウェハ研削・薄化グラインダー | 東京精密(7729) |
| 川中:装置・パッケージング | モールディング装置(封止) | TOWA(6315) |
| 川中:装置・パッケージング | SiC基板ワイヤソー・切断装置 | タカトリ(6338) |
| 検査・計測 | メモリ用プローブカード | 日本マイクロニクス(6871) |
| 検査・計測 | プローブカード(国内首位) | 日本電子材料(6855) |
| 周辺・商社 | AI半導体商社(NVIDIA代理) | マクニカ・ホールディングス(3132) |
川上(材料・基板)銘柄分析
イビデン(4062)- ABF基板の絶対的供給者 ★★★★☆
時価総額: 約1兆5,000億円(2026年4月時点)
事業内容: ICパッケージ基板(ABF基板)、セラミック製品、複合製品
直近決算ハイライト(2026年3月期第3四半期累計)
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,986億円 | +10.5% |
| 営業利益 | 445億円 | +27.7% |
競合優位性:
- ABF基板の世界シェアは新光電気上場廃止後、イビデン・台湾ユニミクロン・南亜電路の寡占構造
- AIサーバー向け生産能力を2028年度までに2025年度比2.5倍に拡大する計画を公表
日本電子材料(6855)- プローブカード材料の国内首位 ★★★★☆
時価総額: 約1,500億円(2026年4月22日時点)
直近決算ハイライト(2026年3月期第3四半期累計)
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 206億75百万円 | +40.3% |
| 営業利益 | 50億28百万円 | +77.5% |
フェローテック・ホールディングス(6890)- 真空シールとサーモモジュールの二刀流 ★★★☆☆
時価総額: 約3,029億円(2026年3月25日時点)
川中(装置・パッケージング)銘柄分析
TOWA(6315)- コンプレッションモールドで世界シェア66% ★★★★★
時価総額: 約1,200億円(2026年4月14日)
直近決算ハイライト(2026年3月期第3四半期累計)
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 369億3,000万円 | -5.9% |
| 営業利益 | 36億8,500万円 | -43.5% |
| 受注高(3Q単体) | 196億2,000万円 | 前四半期比+34.3% |
投資判断: 割安。世界シェア66%の圧倒的競争優位に対して、時価総額約1,200億円は相対的に割安感が強い。
荏原製作所(6361)- CMP装置で半導体平坦化を独占 ★★★★☆
時価総額: 約2兆2,100億円(2026年3月13日時点)
直近決算ハイライト(2025年12月期通期)
| 指標 | 数値 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 9,582億円 | +10.6% |
| 営業利益 | 1,138億円(過去最高) | +16.2% |
東京精密(7729)- ウェハ薄化グラインダーとCMPの二枚看板 ★★★★☆
直近決算ハイライト(2026年3月期第3四半期累計)
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,129億71百万円 | +9.5% |
| 営業利益 | 209億32百万円 | +9.7% |
日本マイクロニクス(6871)- メモリ用プローブカード世界シェア33% ★★★★★
直近決算ハイライト(2025年12月期通期)
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 701億73百万円(過去最高) | +26.1% |
| 営業利益 | 165億42百万円(過去最高) | +31.6% |
関連記事:Samsung vs SK Hynix vs Micron|メモリ3強の投資価値を5つの指標で徹底比較【2026年】
ポートフォリオ提案
「攻め型」3銘柄ポートフォリオ
| 銘柄 | 証券コード | 配分比率 | 役割 |
|---|---|---|---|
| TOWA | 6315 | 40% | モールディング装置シェア66%、HBM4対応済み |
| 日本マイクロニクス | 6871 | 40% | メモリ用プローブカード世界首位、過去最高業績 |
| 日本電子材料 | 6855 | 20% | プローブカード国内首位、売上高+40%超の急成長 |
「守り型」3銘柄ポートフォリオ
| 銘柄 | 証券コード | 配分比率 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 荏原製作所 | 6361 | 40% | CMP装置世界2位・過去最高益・インフラ事業で下支え |
| イビデン | 4062 | 35% | ABF基板・AI需要直結・生産能力2028年に2.5倍拡大 |
| アルバック | 6728 | 25% | 真空装置総合・中計でAI集中・割安感 |
あなたに合う証券会社は?投資スタイル別6社比較
投資を始めるとき、最初に悩むのが「どの証券会社で口座を開くか」。投資スタイルに合わせて証券会社を選びましょう。複数口座の併用も口座維持費が無料の会社なら可能です。
| こんな投資家向け | おすすめ証券会社 | 強み・特徴 | 口座開設 |
| 米国株を低コストで1株から | moomoo証券 | 米国株取引手数料0円・最先端アプリ・少額OK・NISA対応 | 無料で開設 |
| 米国株(GAFAM/AI関連)を1株から | DMM株 | 米国株取引手数料0円・最短即日開設・NISA成長投資枠OK | 無料で開設 |
| NISA・つみたて・国内株重視 | 松井証券 | 1日50万円まで取引手数料0円・100年超の老舗・投信1,000本以上 | 無料で開設 |
| CFD/FX/米国株を1社でまとめたい | DMM.com証券(CFD) | CFD・FX・暗号資産を幅広く扱う・1社完結 | 公式サイト |
| 投資信託・つみたてで分散投資したい | mattoco+(マットコ) | 三菱UFJ国際投信のロボアド・少額からつみたてOK | 詳細を見る |
| プロが厳選した銘柄から投資を始めたい | 株歴50年プロの厳選10銘柄 | 無料で銘柄を確認・株歴のあるプロの選定 | 無料で確認 |
※迷ったらmoomoo証券+DMM株+松井証券の併用がおすすめ。米国株(moomoo・DMM)と日本株NISA(松井)を使い分けることで両市場をカバーできます。口座維持費はどちらも無料。
まとめ – 11社の投資魅力度一覧

| 銘柄名 | 証券コード | 工程カテゴリ | 投資魅力度 | 投資判断 |
|---|---|---|---|---|
| TOWA | 6315 | 川中(封止装置) | ★★★★★ | 割安・最注目 |
| 日本マイクロニクス | 6871 | 検査・計測 | ★★★★★ | やや割高だが保有価値あり |
| 荏原製作所 | 6361 | 川中(CMP装置) | ★★★★☆ | 適正・安定保有向き |
| イビデン | 4062 | 川上(ABF基板) | ★★★★☆ | 適正〜やや割高 |
| 東京精密 | 7729 | 川中(薄化グラインダー) | ★★★★☆ | 適正・セット保有有効 |
| アルバック | 6728 | 川中(成膜装置) | ★★★☆☆ | 割安感あり |
日本の半導体中小型株投資を始めるには
NISA口座で国内株に投資するなら松井証券が使いやすい。日本株・NISA・投資信託を一元管理できます。
※広告・PR
※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。掲載している情報は2026年4月時点の公開情報・各社IR資料をもとに作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資判断および売買の最終決定はご自身の責任で行ってください。

