家事代行スタッフの平均時給は1,200〜1,800円|地域別の差
家事代行スタッフとして働く場合、時給はどのくらいもらえるのでしょうか。求人サイトの公開データや各サービスの募集要項を調査すると、2026年時点の平均時給は以下のような水準です。
- 東京23区:1,500〜2,000円(交通費別途支給が多い)
- 大阪・名古屋:1,300〜1,700円
- 地方都市:1,100〜1,400円
- 全国平均:約1,200〜1,800円
最低賃金が2025年に全国加重平均で1,055円(厚生労働省発表)に達していることを考えると、家事代行の時給は最低賃金を100〜700円程度上回る水準です。一般的なパート・アルバイトと比較すると「やや高め」の部類に入ります。
ただし、上記はあくまで基本時給です。マッチング型プラットフォームを利用する場合は、経験や評価に応じて時給が上がる仕組みがあり、ベテランスタッフでは時給2,500円以上を実現しているケースもあります。
フルタイムで働いた場合の年収シミュレーション
家事代行スタッフの年収は、働き方によって大きく異なります。典型的なパターン別にシミュレーションしてみましょう。
パターン1:週3日・1日4時間の場合(扶養内)
- 時給1,500円 × 4時間 × 月12日 = 月収72,000円
- 年収換算:約86万円
- 配偶者の扶養控除内で働きたい方に多いパターン
パターン2:週5日・1日5時間の場合(しっかりパート)
- 時給1,500円 × 5時間 × 月20日 = 月収150,000円
- 年収換算:約180万円
- 社会保険加入のラインを超えるため、手取りと保障のバランスを考える必要あり
パターン3:週5日・1日8時間のフルタイム(派遣型正社員)
- 月給20〜25万円(ベアーズ、ダスキン等の大手企業の場合)
- 年収換算:約250〜320万円(賞与含む)
- 福利厚生・有給休暇・研修制度が充実しているケースが多い
パターン4:マッチング型で高単価案件を獲得
- 時給2,000〜2,500円 × 6時間 × 月20日 = 月収240,000〜300,000円
- 年収換算:約290〜360万円
- 料理代行や整理収納など専門スキルを持つスタッフに多い
タスカジの公開情報によると、同プラットフォームのトップクラスのスタッフは月収30万円以上を安定して得ているとされています。ただし、マッチング型は案件の獲得が自己責任であり、安定収入を得るには高い評価とリピーターの確保が不可欠です。
家事代行スタッフの年齢層|40〜50代が中心
家事代行スタッフとして活躍している人は、どのような年齢層が多いのでしょうか。タスカジやCaSyなどの公開情報、また求人サイトの応募者データを参考にすると、以下のような分布になっています。
- 20代:約5〜8%。学生のアルバイトや副業として参入する層
- 30代:約15〜20%。育児中の隙間時間を活用する方が多い
- 40代:約30〜35%。子育てが一段落し、経験を活かして復職する層
- 50代:約25〜30%。長年の家事経験が最大の武器になる年代
- 60代以上:約10〜15%。体力に余裕がある方がセカンドキャリアとして活躍
40〜50代で全体の約60%を占めるのが大きな特徴です。家事代行は「長年の家事経験がそのままスキルになる」という珍しい仕事であり、子育てや家庭の切り盛りで培った能力が直接的に評価されます。
また、特別な資格が不要な点も、この年齢層に支持される理由です。もちろん調理師免許や整理収納アドバイザーなどの資格があれば高単価案件を受けやすくなりますが、未経験・無資格でもスタートできる間口の広さが家事代行の魅力です。
マッチング型 vs 派遣型で時給はどう変わる?
家事代行の働き方は大きく「マッチング型」と「派遣型」の2つに分かれます。それぞれの時給水準と特徴を比較してみましょう。
マッチング型(タスカジ、CaSy等)
- 時給:1,500〜2,500円(経験・評価に応じて変動)
- 手数料:売上の20〜30%がプラットフォームに引かれる場合が多い
- 実質手取り時給:1,050〜1,750円程度
- メリット:時間や曜日を自由に選べる、高評価なら高時給を狙える
- デメリット:案件の獲得は自己責任、社会保険なし(個人事業主扱い)
派遣型(ベアーズ、ダスキン、ミニメイド等)
- 時給:1,200〜1,600円(固定給のケースも)
- 手数料:なし(企業が直接雇用または派遣契約)
- メリット:安定した案件の供給、研修制度充実、社会保険加入可
- デメリット:勤務時間の自由度が低い、時給の上限がやや低め
「時給の数字だけ」を見るとマッチング型の方が高く見えますが、手数料を引いた実質手取りで比較すると、大きな差がなくなるケースもあります。さらに、派遣型は社会保険・有給休暇・交通費支給など、金額に表れない福利厚生が充実していることが多いです。
自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。「自由に働きたい」ならマッチング型、「安定を重視したい」なら派遣型が向いています。
家事代行で高時給を得る3つのコツ
家事代行スタッフとしてより高い時給を得るには、以下の3つのポイントが有効です。
1. 料理代行スキルを身につける
掃除代行と料理代行では、料理代行の方が単価が高い傾向にあります。作り置き料理の依頼は特に人気が高く、1回の訪問で10品以上を調理するスタッフは予約が埋まりやすいとされています。調理師免許は必須ではありませんが、あれば信頼感につながります。
2. リピーターを増やして評価を上げる
マッチング型プラットフォームでは、利用者からのレビュー評価が時給に直結します。初回は丁寧なコミュニケーションを心がけ、利用者の好みや優先順位を把握することが重要です。リピート率が高いスタッフは、プラットフォーム内での表示順位も上がり、新規案件も獲得しやすくなります。
3. 整理収納やハウスクリーニングの専門性を持つ
整理収納アドバイザーやハウスクリーニング技能士などの資格を取得すると、専門性の高い高単価案件を受けられるようになります。特に整理収納アドバイザー2級は比較的取得しやすく、受講料も2万円程度です。投資対効果が高い資格と言えます。
まとめ|「好きな時間に高時給」は本当か
家事代行スタッフの収入データをまとめます。
- 平均時給は全国で1,200〜1,800円。東京23区では1,500〜2,000円
- 年収はパート勤務で86〜180万円、フルタイムで250〜360万円程度
- 40〜50代が全体の約60%を占め、家事経験がそのまま武器になる
- マッチング型は時給が高いが手数料控除後の手取りに注意
- 料理スキル・高評価・専門資格で時給アップが可能
「好きな時間に高時給で働ける」というイメージは、半分正解で半分は条件付きです。マッチング型であれば勤務時間の自由度は確かに高いですが、安定した収入を得るには高い評価を維持し続ける努力が必要です。一方、派遣型であれば安定はしますが、時間の自由度は下がります。
どちらの働き方が自分に合っているかを見極めることが大切です。また、利用する側にとっても「スタッフがどのような条件で働いているか」を知ることは、適正な対価を払い、質の高いサービスを受けるうえで参考になるはずです。

