世界の個人投資家の平均利回りは何%?|プロと素人の差はどこにある?
「投資で年間何%くらいのリターンが期待できるの?」という疑問は、投資初心者なら誰でも抱くものです。実は、個人投資家の平均利回りはプロのファンドマネージャーと比べて大きく劣るというデータがあります。本記事では、世界各国の個人投資家の平均利回りデータと、プロとの差がどこから生まれるのかを解説します。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨・勧誘するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載データは各種公開資料に基づいていますが、正確性を保証するものではありません。
個人投資家の平均利回りは市場平均を大きく下回る
米国の調査会社DALBARが毎年公表している調査レポートによると、過去20〜30年間の個人投資家(投資信託保有者)の平均リターンは、市場平均であるS&P500の指数リターンを大幅に下回っています。
具体的には、S&P500が年率平均10%前後のリターンを記録した期間に、個人投資家の平均リターンは年率3〜5%程度にとどまるというデータが示されています。この差はいわゆる「行動ギャップ」と呼ばれ、投資家自身の売買タイミングの判断ミスが主な原因です。
この「行動ギャップ」は米国だけの現象ではありません。日本やヨーロッパでも同様の傾向が確認されており、世界中の個人投資家に共通する課題です。つまり、投資で成功するかどうかは「何を買うか」よりも「どう振る舞うか」に大きく左右されるのです。
プロのファンドマネージャーの実績はどうなのか
それでは、プロのファンドマネージャーはどれくらいのリターンを出しているのでしょうか。S&P社が公表するSPIVAレポートによると、アクティブファンドの過半数が長期的にはインデックス(市場平均)に負けているという結果が出ています。
過去15年以上のデータでは、米国の大型株アクティブファンドの約85〜90%がS&P500に劣後しています。これは、高い運用手数料を差し引くとプロであっても市場平均を上回り続けることが極めて難しいことを意味しています。
ただし、上位のファンドマネージャーは市場平均を大きく上回る実績を出しています。問題は、事前にどのファンドが上位に入るかを予測することが事実上不可能だという点です。過去の好成績が将来の成績を保証しないことは、数多くの研究で実証されています。
なぜ個人投資家のリターンは低くなるのか──行動バイアスの影響
個人投資家のリターンが低くなる最大の原因は、行動経済学で知られる各種のバイアスです。代表的なものをいくつか紹介します。
まず「損失回避バイアス」です。人間は利益を得る喜びよりも損失の痛みを約2倍強く感じるとされ、少しの下落で不安になり売却してしまう傾向があります。次に「群集心理」です。周囲が買っている時に買い、売っている時に売るという行動は、結果的に高値買い・安値売りにつながります。
さらに「過信バイアス」も大きな要因です。自分の判断力を過大評価し、頻繁に売買を繰り返すことで手数料コストが嵩み、リターンを押し下げます。研究によると、売買頻度が高い投資家ほどリターンが低いという明確な相関があります。
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インデックス投資が「最適解」と言われる理由
個人投資家がプロに勝てず、プロでさえ市場平均に勝てないのであれば、最も合理的な選択は市場平均に連動するインデックスファンドに投資することです。この考え方は投資の世界で広く受け入れられています。
インデックス投資の最大の利点は、低コストで広く分散された投資が自動的に実現できることです。手数料が低いため長期的なコスト負担が少なく、個別銘柄の選定ミスによるリスクも回避できます。
さらに、定期的な積立投資を組み合わせることで、購入タイミングの判断も不要になります。「いつ買うか」という最も難しい判断を自動化することで、行動バイアスの影響を最小限に抑えることができるのです。
それでも市場平均を上回りたい人へのアドバイス
インデックス投資が合理的だとわかっていても、自分の判断で銘柄を選びたいという気持ちは自然なものです。その場合は「コア・サテライト戦略」が有効です。
資産の70〜80%をインデックスファンドで運用する「コア」部分と、20〜30%を個別株やテーマ型投信で運用する「サテライト」部分に分ける方法です。これにより、市場平均を大きく下回るリスクを抑えつつ、自分の判断で投資する楽しみも得られます。
サテライト部分で重要なのは、失っても生活に影響しない金額の範囲内で行うことです。個別株投資は学びの機会としても価値がありますが、過度な期待は禁物です。
まとめ──平均利回りを知ることで「勝てる投資」が見える
世界の個人投資家の平均利回りは年率3〜5%程度で、市場平均の10%前後を大きく下回ります。この差の原因は銘柄選定の能力ではなく、売買タイミングの判断ミスや感情に基づく非合理的な行動にあります。
この事実を知った上で取るべき行動はシンプルです。低コストのインデックスファンドに定期的に積み立て、暴落時にも売却せずに持ち続ける。これだけで、大半の個人投資家やプロのファンドマネージャーを上回る成績を達成できる可能性が高いのです。
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