日本でAIを使っている人はどれくらいいるのか
生成AIが話題になっていますが、実際に日本でAIを使っている人はどれくらいいるのでしょうか。総務省の情報通信白書や各種調査データを総合すると、2025年時点で生成AIを「利用したことがある」と回答した日本人の割合は約35〜40%とされています。
この数字は一見すると高く見えますが、「日常的に使っている」人に絞ると約15〜20%まで下がります。つまり、8割以上の人は生成AIをまったく使っていないか、数回試しただけで使わなくなっているのが現状です。
世界と比較すると、日本のAI利用率は先進国の中ではやや低い水準にあります。アメリカでは生成AIの利用経験者が約60%、韓国では約55%、イギリスでは約45%というデータがあり、日本は主要先進国の中で中位〜下位のポジションとなっています。
年代別の利用率:若者と中高年で大きな差
AIの利用率を年代別に見ると、明確な世代間格差が浮かび上がります。最もAIの利用率が高いのは20代で、約55%が生成AIを利用した経験があります。次いで30代が約45%、10代が約40%と続きます。
一方、50代では約25%、60代では約15%、70代以上では約5%と、年齢が上がるにつれて利用率は急速に低下します。デジタルデバイド(情報格差)がAIの分野でも顕著に表れているのです。
ただし、興味深い動きもあります。40代の利用率が2024年から2025年にかけて急上昇しており、ビジネスでのAI活用が浸透するにつれて、働き盛りの世代でのAI利用が広がっていることがうかがえます。会社でAIツールの導入が進み、業務で使う機会が増えたことが背景にあるようです。
職業別の利用率:ITエンジニアだけではない広がり
職業別に見ると、最もAI利用率が高いのは予想通りIT・テクノロジー業界で、約70%が生成AIを日常的に使用しています。コードの生成やデバッグ、ドキュメント作成、設計レビューなど、エンジニアの業務にAIは深く浸透しています。
注目すべきは、IT以外の業界でもAI利用が急速に広がっている点です。マーケティング・広告業界では約55%、コンサルティング業界では約50%、メディア・出版業界では約45%の人が生成AIを利用しています。文章作成、企画書の構成、データ分析など、知的作業全般でAIが活用されています。
一方で、建設業(約15%)、農林水産業(約10%)、介護・福祉業(約12%)などの業界では、AI利用率はまだ低い水準にとどまっています。これらの業界では、身体的な作業が多いことや、ITインフラの整備が遅れていることが要因として考えられます。
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利用目的ランキング:何にAIを使っているのか
生成AIの利用目的として最も多いのは「情報検索・質問回答」で、利用者の約65%がこの用途で使っています。Googleで検索する代わりに、ChatGPTやClaudeに質問するという使い方が定着しつつあります。
第2位は「文章作成・編集」で約50%です。メールの下書き、報告書の構成、ブログ記事の執筆など、ライティング関連の用途が幅広く利用されています。第3位は「アイデアの壁打ち・ブレインストーミング」で約35%、第4位は「翻訳・要約」で約30%と続きます。
興味深いのは、「学習・勉強」目的での利用が約25%に達していることです。資格試験の勉強、プログラミングの学習、外国語学習など、教育的な用途でAIを使う人が急増しています。AIを「24時間利用可能な家庭教師」として活用する動きは、今後さらに広がっていくでしょう。
AIを使わない理由:何がハードルになっているのか
AIを使っていない人に理由を聞くと、最も多い回答は「使い方が分からない」(約40%)です。生成AIの存在は知っているものの、具体的にどう始めればいいのか、何に使えるのかが分からないという人が多いのです。
第2位は「必要性を感じない」(約30%)です。現在の仕事や生活でAIを使う場面がイメージできないという回答です。第3位は「AIの回答が信用できない」(約20%)で、ハルシネーション(事実と異なる情報の生成)への不安が利用の障壁となっています。
「個人情報やプライバシーが心配」(約15%)という回答も見られます。AIに入力した情報がどう扱われるのか、第三者に漏れる可能性がないかという懸念です。これらの不安に対しては、各AIサービスが入力データの取り扱いポリシーを明確にし、ユーザーの信頼を獲得する努力を続けています。
2026年以降の予測:AI利用率はどこまで上がるか
各種予測を総合すると、日本の生成AI利用経験率は2027年には約60%、2030年には約80%に達すると見込まれています。スマートフォンの普及と同様のペースで、AIが当たり前のツールになっていくシナリオです。
この普及を加速させる要因として、企業での導入推進、教育現場での活用、AIの操作性の向上、そしてAIを搭載したデバイスやアプリの増加が挙げられます。すでにMicrosoftのCopilot、GoogleのGemini、AppleのApple Intelligenceなど、日常的に使うソフトウェアにAIが統合されています。
今後は「意識的にAIを使う」のではなく、「気づかないうちにAIを使っている」時代が来るでしょう。メールの自動返信候補、写真の自動補正、スマートフォンの音声アシスタントなど、AIはすでに私たちの生活に静かに溶け込み始めています。
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